愛してるって言えるのは…3 (ページ10)

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そして、今日はいよいよLive初日。

「３、2、1 do it!!」

遠くからメンバーが気合を入れている姿を見届ける。

ステージ袖からこっそり皆を見る。

皆キラキラしてる。

涙がただ溢れてくる。

柏「おー、レオナ。俺の仕事に泣けるほど感動してんのか。」

隣に来てうるさい世界の柏木。

「ムカつくけど、本当にすごいです、柏木さん。メンバーを1番かっこよく見せる方法、分かってますね。」

柏「ムカつくは余計だろ(笑)いやー、あいつらの頑張りだわ、やっぱり。俺の無理難題、嫌な顔一つしないでやってのけたよ。あ、臣は嫌な顔しやがったな(笑)隆二はニコニコしながら断って来たこともあったな。あのボーカル2人には手を焼いたよ(笑)」

あははは！

久しぶりに声を出して笑うと、柏木さんは嬉しそうに笑った。

柏「お前はいつもそうやって笑ってろ。いや、怒っててもいい。感情をちゃんと出せ。昨日、メンバー全員が俺のところに来たよ。レオナに伝えてくれって、…言っていい？」

…一瞬の緊張の後…静かに頷く私。

柏「会えなくても、話せなくても、心はレオナと共に、今日のライブ初日、絶対成功させます。以上。」

………涙が溢れ出した。

柏「レオナ、逃げるな。お前らしくない。ちゃんと向き合ってこい。」