愛してるって言えるのは…3 (ページ41)

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臣side

手紙の送り主が誰かはすぐに分かった。

震える手で、同封されていた写真を手にする。

取り出してそれを見た。

……………

誕生日ケーキを持ってニコニコの男の子、左手には中学生位の女の子、………右手には、ゆるい巻き髪の黒いロングヘアを片耳にかけて、にっこり笑ってる女の人。色白のきしゃなスタイルで、二重の切れ長の瞳、瑠花ちゃんの手紙の通り、誰もが綺麗な人だと言うだろう…そんな人だった。
聞いた年よりもうんと若く見える。

「臣くん…………」

Aがこっちに戻ってきていることに気づかなかった。

「ごめ……っっ」

慌てて手紙をしまおうとする。

その手を止めたA。

A「いいんだよ。……それが、本当の私。」

なんて言ったらいいのか分からなかった。

ただ、すごく遠くに君を感じた。

「………綺麗だね。」

A「調子に乗るよ？」

そういう君に2人で笑った。