愛してるって言えるのは…3 (ページ27)

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ケンカしちゃった…。

臣君が怒るのも無理ない。

自分が逆の立場だったらムカつくもん…。

だけど、大人ぶって対応しちゃった…。

もう歳上だって知られてるからついつい大人ぶって、余裕ぶっちゃう…。

仕事が終わり、ひたすら反省しながら寮に着く。

エレベーターを降りて通路を歩き出すと、部屋の前でしゃがんでいる姿…。

胸がきゅっとなった。

「臣君……。」

こっちを見ようとしない。

「あの…偉そうなこと言ったけど、やっぱりちゃんと考えたら私が悪か…。」

臣「ごめん！」

謝ろうとした私の言葉を遮って先に謝ったのは臣君だった。

臣「焦ってた。いついなくなるか分かんねーし、A歳上だって聞いたら、俺なんか頼りないだろうな、とか。して、正直、柏木と何回キスすんだ！ってムカついた」

最後のが可愛くて思わず笑っちゃう。

恥ずかしそうに、やっとこっちを見た臣君。

臣「笑うなよ。こんな余裕ない恋愛、初めてなんだよ。」

臣「！！」

愛しさが溢れて、思わず私は臣君を抱きしめた。心の中で何度も(大好き)って繰り返す。

ごめんね。

中途半端な態度をとって。

ズルいよね。

だけど、私のことを見ていてほしい。