愛してるって言えるのは…3 (ページ47)

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瑠花が家に入ったのを見届けて男に向かい合う。

男「なんで仕事に行ってないのかなぁ～？」

にやにやと聞いてくる。

「私はしばらく仕事を休むことになりました。あなたの担当からも外れたと言うことです。家まで来られるのは大変迷惑です。」
毅然とした態度を心掛ける。

男「はあ？何勝手に決めてんだ！」

声のトーンが大きくなる。

「私はあくまで、仕事としてあなたの支援をしたまでです。あなたの指示では動きません。」

男「何言ってんの？お前は俺のこと誰よりも分かってるでしょ？そうでしょ？」

目つきがギラギラしてくる。

あぁ、言葉が通じない。

どうしたらいいの。

「とにかく、もうここには来ないでください。代わりの担当者が引き続きあなたの支援をしますから。」

男「へぇ～？まだそういうこと言うんだ？」

「…………」

男「そういうこと言うと、どうなっちゃうか、教えとかないとなぁ。」

車が角を曲がってくる音が聞こえる。

「！？！？！？」

どんっ！

にやっと笑って男が車道に私を押した。

扉の陰から心配そうにこちらを覗いていた瑠花が叫んだ。

「ママ！！！」