愛してるって言えるのは…3 (ページ39)

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臣side

ツアーが終わって数日後、久々にメンバー飯会をすることになった。

Aを誘ったけど、「それだけは絶対に行かない」って頑なに断られた。

元々、スタッフもマネージャーも入れないメンバーだけの特別な食事会だって分かってるから邪魔はしたくないようだった。

皆はすごく残念がってて…

結局、直人さん命令で途中から呼びに行くことになった(笑)

皆、どんだけ好きなんだよ(笑)

窓側から部屋の電気が点いてるのは見えた。

起きてることを確認して、驚かせようと電話はせずにインターフォンを鳴らす。

部屋の向こうで人の気配。

モニターで俺のことは分かったと思うけど…。

？

なかなか出てこない。

トントン

心配になってノックをしてみる。

ようやく開いた扉から、泣いていたと思う真っ赤な目をしたAが出てきた。

A「なんでもないの！」

俺が口を開きかけると笑顔を作って質問させない雰囲気。

A「どうしたの？今日、皆でご飯だよね？」

「それが、皆、Aがいないとつまらんって言って、直人さん命令で迎えにきました。」

なぜか敬語になる俺を見て笑うA。

A「準備する！入って待ってて！」

そう言うと、寝室に入って行った。

なんで泣いてたんだろう…もやもやしながらどさっとソファに座った後、ゴロンと寝っ転がってクッションを抱くように手を突っ込むと…かさっと何かが手に触れた。

？

引っ張って出してみる。

手紙だった。