愛してるって言えるのは…3 (ページ18)

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隆二side

メンバー「レオナ！！」

部屋から飛び出したレオナの名前をメンバー全員が呼ぶ。

と、同時に部屋から飛び出したのは臣だった。

一緒に追いかけたい気持ちをぐっと我慢した。

彼女の視線の先はいつも臣だった。

臣…頼む。

皆のところに連れて帰ってきて。

願うような気持ちで俯くと、視界に入ったのは、ぐっと自分の手を握りしめている岩ちゃん。

あぁ、岩ちゃんも同じ気持ちなんだね。

目が合うと切なそうに笑った。

岩「臣さんが…迷いなく追っかけてくれて良かったです。俺、一瞬でも臣さんが弱気になってたら、ぶん殴って、俺が彼女をもらうつもりでした。」

「分かるよ…。あんないい女、みすみす手放せるかってね。」

エリ「さや、いつから知ってたの？」

さや「退院した次の日だったかな。私のこと信用してくれたんだなって嬉しかった。でもAさん、話しちゃったことで私にも荷物を背負わせちゃったって落ち込んじゃって。あの人、本当、人のことばっか！」

泣き笑いのさや。
そして、ふいに真剣な表情になってHIROさんを見た。

さや「……だから、さっきAさんがHIROさんに話したことが、全部じゃないんです。あの人、万が一のことがあってこっちに迷惑をかけないように、言わなかったことがある。」