愛してるって言えるのは…3 (ページ12)

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ドームツアー 3日目名古屋ファイナル

臣side

楽屋

直人「とりあえず…皆お疲れさーん！！！」

皆「いぇーい！！」

エリ「いやー、まじ最高！」

健「何か知らんけど、ライブ直前になって、レオナが俺らのこと避け出した時にはほんま焦ったけどな。」

エリ「ほんと、急だったから焦ったよね。普通に戻ってくれて良かった！あんなにLiveのことで頑張ってくれてたから本番来なかったらどうしようかと思った」

健「ほんまやな…あの子、人のことばーっかりやもんな。避け始めたのも…よう分からんけど…きっと俺らの為なんやろな…」

岩「ほんとに。自分のこと二の次…。」

臣「……。」

健「実はな、いつだったか、テレビの収録続いて、そのまんまラジオの収録になっちゃって、ちょっとしんどくなって…ラジオの声でそれがファンに伝わっちゃったことがあってな…。終わってからインスタ見たら、ファンの子から心配のメッセージめっちゃきておって…。俺、プロ失格だよなって凹んで帰ったら、玄関先にレオナがいとってん。」

皆、静かに聞いている。

健「どうしたー？聞いたらラジオ聞いたよって。あー、やってしもうてたやろ？メッセージもめっちゃ来てて…って、そこまで言ったら、ストップ！って言葉とめられて…。
『ラジオの後にファンの子の心配を知って、プロ失格だーなんて思ってそうな健ちゃんを励ましに来ました！』って(笑)全部お見通し(笑)
入ってけ！って言ったら『スキャンダルは怖いよ？』って封筒渡されて、『健ちゃんが忘れた書類を届けに来たスタッフさんって設定です』ってあいつそこまで気を使ってくれて。『あったかいの食べてゆっくり寝てねっておでんの差し入れ付き。部屋に入って、何の気なしに封筒開けたらさ、でっかい字で『健ちゃんのダンス最高！ラジオ最高！』って書いててさ、泣いてもうたわ！」

メンバー全員が、きっと今、それぞれのレオナとの思い出を思い出してる。

皆、初めて見るような穏やかなあったかい微笑み。