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さや「初日からNewレオナ大活躍でしたね(笑)」
「すみません…」
さやちゃんの運転する車の助手席で小さくなる私。
さや「なーんで謝るの(笑)?すんごい助かっちゃった!
んで…………臣と別れたんだって?」
「姉さん、情報早いですね。」
さや「あははは!子犬が騒いでたからねー!」
子犬…岩ちゃん…。
さや「女子たちの眼の色変わってたよ。広臣争奪戦が始まるね」
「こわっ……」
さや「レオナが決めたことだから、私は応援するからね。」
「ありがと。」
さや「………それにしても……岩ちゃんの言う通り……本当にNewレオナだよね。……何か別人みたい。」
最後の言葉は少し寂しそうにつぶやくような小さな声でさやちゃんが言った。
胸が痛くなる。
こんなに大事にしてくれる友達に、このままレオナちゃんのふりをし続けていいのかな…。
言ったら信じてくれるのかな…。
まだ2日だけしか一緒にいないけど、さやちゃんのレオナちゃんに対する気持ちはすごくあったかい。
この人なら、信じてくれる、そう思った。
「あのね、さやちゃん、話聞いてくれる?」
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作者名:まる | 作成日時:2017年12月15日 9時