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えーと……。
私は、今、隆二君に抱きしめられているという解釈で良いのでしょうか…。
カーッと自分の頰が熱くなるのを感じる…。
ありがとうのハグかな…。
何かそういうノリな感じでやってそうだしな、この会社の面々…。
「……///…あの…隆二君???」
隆「///うわっ!!!ごめん!!!」
「高熱で彼女と間違えたでしょ(笑)秘密にしといてあげるよ(笑)」
隆「ほんとゴメン!風邪で弱ってる時はダメだね。」
「あははは!」
隆「………いないよ。」
「え?」
隆「彼女はいない。」
まっすぐに見てくる隆二君の目が真剣で、思わず目をそらした。
ドキンって心臓が大きく音を鳴らした。
落ち着け、大人の余裕でかわすんだ、私。
「分かったよ(笑)じゃあ、そのうち可愛い彼女できたら紹介してよ。とりあえず、今はゆっくり休んでもらっていいですか(笑)?」
隆「はい。(笑)」
しばらくすると、隆二君は再び眠りについた。
熱ももうほとんど下がってる。
これなら大丈夫かな。
ブーブーブー
!!!!!
そーっとベットから離れるとスマホのバイブにびっくりする。
ディスプレイには「さや」
さや「レオナ?聞いたよー。おつー。隆二君どう?」
「今大分下がってきたから帰ろうとしてたところ!」
さや「そしたら、帰りにそっち寄るね。待ってて。」
「ありがと!」
目が覚めた時に食べてもらえるようにお粥を作って、買って来ておいた果物をカットして部屋を出た。
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作者名:まる | 作成日時:2017年12月15日 9時