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突然、隆二君から登坂さんの名前が出て驚く。

あぁ、そっか。
知らないはずないよね。

隆「臣、最近全然笑わなくなって…でも、今日は久々に笑ってる顔見たんだよね。」

ふふふ。なーんだ(笑)

笑ってる私を隆二君が不思議そうに見てる。

「あ、ごめん(笑)だってね、病院で隆二君、私に言ったじゃん。『臣は俺のこと全部お見通し』って。でも、登坂さんのことも隆二君お見通しなんだもん(笑)相思相愛(笑)」

隆「……何か恥ずかしい(笑)」

「……友達に戻ったの。」

隆「え?」

「私たち、付き合ってたんでしょ?そしてうまくいってなかった。さやちゃんが教えてくれたの。確かに、登坂さん、私の顔見ると、かならーず、こう眉間にシワよるって言うか悲しい顔するのね。私、記憶にないのにその顔させるの何か可哀想で…。だから、記憶が戻るまで、普通にお友達になってくださいって言ったの。」

隆「後悔してないの?」

「んー…。記憶をなくす前のレオナちゃんには申し訳ないって思ってる。きっとあのイケメン捕まえるのにすごく頑張っただろうから(笑)」

隆「イケメンって(笑)」

「どんなんだった?」

隆「ん?」

「私と登坂さん。さやちゃんが、レオナの粘り勝ちって言ってたの(笑)」

隆「あー(笑)そうだね(笑)レオナは本当に臣大好きで(笑)もう懐いて凄かった(笑)俺らの妹みたいな感じで、臣も妹みたいに可愛がってて、嫌いじゃなかったから、その流れで付き合ったんだろうな…。でも、付き合って見て、やっぱり妹は妹だって、それ以上でもそれ以下でもないって気づいちゃって。レオナもそれに気づいてた。ヤケになっちゃって…。
…ごめん、喋りすぎだわ、俺。」

「無茶やった話は知ってる。続けて?」

隆「……それで、臣も自分のせいだって責任感じちゃって……。何かもうどっちの気持ちもわかるから見てられなかったな。」

そっか………。

「教えてくれて、ありがとう。そんじゃ、次はお節介おばさんの話聞いてくれますか?」

隆「(笑)何お節介おばさんって(笑)」

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作者名:まる | 作成日時:2017年12月15日 9時

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