愛してるって言えるのは… (ページ25)

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臣side

あっという間にいなくなった2人の背中に健二郎君の声。

「ぷはっ！！」
岩ちゃんがたまらず笑い出す。

岩「早退します！って保護者か(笑)！！」

エリ「いやーNewレオナ、ハンパないっす(笑)」

直人「本当、別人さんみたいだなー。妹キャラから姉御キャラに(笑)」

直己「………臣？」

固まったままのオレに直己さんが心配そうに声をかけてくる。

それに気づいて直人さんが切り出す
直人「レオナと、何か喋れた？」

……………。
言葉に詰まっていると「あ。いや、無理には聞かない」って気を使わせてしまう。

こんだけ心配かけたんだから、ちゃんと報告しないと。

「それが…、さやが全部話してくれてたみたいで…、今朝レオナの方から『自分は何も覚えてないから、今はとりあえずこの関係は解消して友達になってほしい』って言われました。」

全員黙って聞いていた。
話終わると、岩ちゃんがポソッと言った。
「臣さんなら分かってると思うけど…。Newレオナ、大人になりすぎちゃって…優しいね…。それ、臣さんにこれ以上辛い思いさせないためだよね…」

うん…。

彼女のその言葉に、朝ほっとしたのに、何でかな、友達に戻ったって、誰にも言いたくなかったのは…。

それに…
「今市さん」から「隆二くん」に変わってた。
あの2人…いつの間にそんなに仲良くなったんだろう…。