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自分の声じゃないことに気づき、私は制止する看護師を振り払って小さな洗面台についている鏡を見た。
点滴が無理やり引っ張られて抜ける感覚が右腕にはしる。

!?!?

誰??これ??私!?!?

「私じゃない!!」

パニックを起こして大きな声で騒ぐと、医師が安定剤を持ってくるよう看護師に指示している。
何か私に声をかけ、チクっと腕に痛みがはしる。

意識が遠のいていくのを感じる…。

(何が起きてるの………)





ーーーーーーーーーーーー




………………………(ぱちっ)

さっきと同じ天井。
やっぱり夢じゃないの?

「あーーーーーー。」

無意味に声を出してみるけど、やっぱり聞いたことのない声。

(あたし、頭がおかしくなったのかな?)

再び襲って来る不安に堪えようとした時、ベットサイドの椅子に誰かが座っているのに気づいた。


…知らない人……いいや、知ってる。


……この人、テレビで見たことがある…。


マスクはしてるけど…この顔は知ってる。

えーと……


いや、まさかいるはずないでしょ、こんな有名人…。


やっぱり私夢見てるのかな?


小さな声で囁くように聞いてみる。


「………HIROさん?」


驚いたようにその人の目が見開いた。

気が付けば、最初に目覚めた時にいたスーツの男も驚いて近づいてくる。

ス「レオナ!気づいた!?分かるの!?」


レオナ…?
誰のこと?

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作者名:まる | 作成日時:2017年12月15日 9時

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