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臣side

次のライブに向けてのスタッフミーティングがあるから早めに事務所に来た。

事務フロアに寄ってコーヒーをもらって会議室に入る。

メンバーもスタッフさんも大体集まってた。

直人「臣にしては早いね(笑)」

レオナのことを考えると眠れなかった。


誰か入って来て、会議室が一瞬シンとなる。
資料を見ながらちらっと入り口付近を見て固まった。

HIROさんと…さや……隣にレオナがいた。
いつもとは違う落ち着いた服装に軽くメイクをしている…。

HIRO「始める前に俺から一言。レオナが退院しました。本当はもっとゆっくりしていてほしかったけど、本人の希望で出勤となりました。…一応、承諾を得たので説明すると…レオナには入院前の記憶がありません。だから、ここの仕事についても初めてと同じ状態。新人さんだと思って、優しく教えてやって。」

レオナは緊張したように「よろしくお願いします。」と頭を下げた。

静まり返っていた会議室が一気に賑やかになる。「良かった!元気そうで!」皆が駆け寄って声をかけている。

その人の輪の中でニコニコしているレオナ。
そう、これが元々の彼女だった。

俺と付き合っていなければ、ずっと彼女は笑顔で元気だったに違いない。

ワイワイしている様子を見ていると、ふとレオナと目が合った。
何か話したそうな表情に…目をそらしてしまった…。


…また、俺は逃げようとしてる…。

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作者名:まる | 作成日時:2017年12月15日 9時

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