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さやちゃんは泊まってくれると言ったけど、もうパニックにならない自信があったから、1人で大丈夫と帰ってもらった。
…一人暮らしなんて、何年ぶりだろう…?
ポツンと1人、静かな部屋を見渡した後、ベットに倒れ込んだ。
今日1日で、あまりに沢山の事実が分かって、ひどく疲れていた。
…明日からはできるだけメンバーと関わっても挙動不審にならないように心掛けよう…このままだと私はボロを出してしまう…。
出したところで信じてはもらえないと思うけど、別の意味で心配されてまた入院とかになっても困るし…。
そんなことを考えていたら…目が覚めてから全然眠れなかったのが嘘のように…一瞬で眠りについていた。
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朝起きて、さやちゃんに電話をかける。
「仕事場に行きたいの。」
電話の向こうで少し驚いた様子だったけど、すぐにOKしてくれる。
急いでシャワーを浴びてクローゼットに入る…。
何着たらいいんだろ…。
現場仕事が多いって言ってたし…動きやすくて…でも仕事だってわきまえてる格好…?
とりあえず黒のパンツに白いシャツ、ベージュのジャケットを羽織った。
鏡を見て、メイクを始める。
この子、可愛い顔してるんだよなーとナチュラルメイクにして準備完了!
ピンポンと玄関チャイムが鳴ってドアを開けると、さやちゃんがポカンとしてた。
え?変????
焦る私。
私の表情を見てさやちゃんが違う違うって笑った。
さや「いっっっつも、ちゃんとした格好しなさいって言ってんのに、Tシャツにジーンズにノーメイクだったから驚いた。こっちのが絶対いいよ!」
レオナちゃん……(笑)
登坂さんの時はどんな風に頑張ってた(笑)?
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作者名:まる | 作成日時:2017年12月15日 9時