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第10話 ページ33
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A視点
全てをまた思い出して、意識が遠のきそうになる
「だったら…
一緒に夕ご飯食べた日、怖くなかったの？」
『……よく分からないけど、
フジくんなら大丈夫な気がした…』
気付くと、涙が頬をつたっていた
「…俺、決めた」
『…どうしたの？』
「Aちゃんが俺に辛い過去を教えてくれた様に、
俺も誰にも言ってない秘密、教えるよ
とりあえず、家に帰ろっか……？」
『……うん』
.
過去を話したら、より一層優しく接してくれた
苦しい過去がフラッシュバックしない様に配慮してくれた
「見せるもの用意するから、家の庭で待ってて」
そう言われて、自分の家に入る
また、あの時の彼の声が聞こえたような気がして
玄関で靴も脱がずにうずくまった
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作者名：るりも | 作成日時：2016年7月2日 14時
