【.f.j.】あなたの魔法にかけられて…Ⅰ (ページ4)

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フジ視点

今日はやけに騒がしい

外を見ればその理由がすぐに分かった

「引越しか……どんな人だろう」

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「んん………ちょっと休憩……」
何時間も机に向かっていれば肩もこってしまう

日が暮れ、もう一等星は輝き始めていた

ベランダに出て、ミルクティーを飲みながら一息つくのが最近の日課になっている

「はぁ……最近勉強しすぎかな……」
普段やることと言ったら、勉強かゲームくらいしかない
「俺、高校生らしくないかも…青春したいなぁ……」

体が冷えてきたのを感じて、中へ入ろうとしたとき

彼女が目に入ってきた

彼女の横顔は、輝いて見えて
もっと近くで見たいと思ってしまった

気付けば庭に入っていて、彼女の隣に静かに座った

『ずっと居たら、風邪ひきそうだなぁ』
声も愛くるしい
「だね、早く中に入りなよ」
もっと声が聴きたくて、声をかければ
『え……？』
案の定、驚いた君
びっくりした顔も可愛いんだ…

『え、あ……ふ、不法侵入っ！！！！』

俺は、彼女に捕まってしまった

「ご、ごめん、違うよ、違うって」

本当は違ってないんだけど、
いろんな顔が見てみたくて否定してみる

『間違いないでしょ！
え、もしかして鍵あいてた……！？』
「大丈夫、玄関から入ってきてないから、
てか、不法侵入じゃないって！
隣！隣に住む藤崎です！」

『へ？お、お隣さん……？』

困った顔も可愛い
……俺、可愛いしか言ってないな…笑

「そうだよ！あなたが庭に出てたのが見えたから、
挨拶でもしようと思って……ひとまず、手痛いんだけど離してもらえるかな…？」
『あ、ごめんなさい』

いくつなんだろう…俺より下かなぁ……
もっとあなたのこと知りたい

「あ、もう時間だから帰るね
また今度会おう！んじゃ！」

お隣さんだし、いつでも仲良くなれるよね？

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藤崎悠羅、名前も知らないお隣さんに
一目惚れしました