【.f.j.】あなたの魔法にかけられて…Ⅰ (ページ30)

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第9話《過去》ページ30

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A視点

前の学校でのこと…

私は家の近くの学校へ進学した

その学校には中学の同級生も大勢進学していた

春も過ぎ、クラスのみんなと仲良くなってきた頃、

ある日、机の中に手紙が一通

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話があるから、放課後に近くの書店に来てほしい

待ってます

松下朔彌
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何故呼び出されたのか分からなかったが、その書店に行った

それらしき人を探すと、経済や何やら難しい本が置いてある棚で本を見ていた

『……松下…朔彌さん？』

声をかけると、びっくりしたのか見ていた本を落としていた

「ほ、ほんとに来てくれたんだ……」

『あの、話ってなんですか？』

「実は……す、好きなんです……」

『……？』

「あなたの事…

付き合ってほしいなんて言いません
ただ、友達になりたくて……」

『え、あ、……っ友達、なら、
なってもいいよ……？』

そう言うと、一瞬で彼の周りの空気が明るくなった

「ほんとに！？
やった……」

仲良くなる方法なんて分からない

二人で考えた結果、交換日記をしようということになった

今となっては、とても幼稚な考えだと思う

その幼稚な考えが、私を地獄へ落そうとしているとも知らずに

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