【.f.j.】あなたの魔法にかけられて…Ⅰ (ページ22)

今日:4 hit、昨日:13 hit、合計:22,011 hit

. ページ22

フジ視点

家に呼ぶのはさすがに断られるかと思ったけど、すんなりOKしてくれた

ここまで頑張った自分を褒めたい

もう、この流れで告白してみる………？
いやまだダメだ…

『フジくん？…大丈夫？』

「あぁ、ごめん、ちょっと考え事してて……」

『もう買うものないよね？』

「大丈夫だと思うよ」

.

無事買い物を済ませ、ビニール袋を持つ
女の子に持たせるなんてさせたくないからね

『大丈夫？重くない？』

「重くないよー」

『…やっぱり、片方持つよ？』

「大丈夫だって
俺、Aちゃんを心配させるくらい
やわに見えるかなぁ…？」

『そんなことないけど…』

「俺は、Aちゃんが重いもの持って怪我してほしくないんだ、暗くて道路も見えづらいし」

Aちゃんのためなら何でもしてあげたいんだっ……て……

『……』

………あれ…もしかして……

まずいこと言っちゃった………？

.

『なんでフジくんはそう思ってくれるの？』

「……これが常識だって、自分で思ってるから…」

『………そっか
荷物持ってくれてありがとう
夕ご飯、私も手伝いたい！』

「そっか、じゃあ一緒に作ろっか」

さっきまでちょっと不穏な空気になってたけど、どうやら大丈夫(？)だったみたい…

好きだからこんなことするんだよ
なんて、言えるわけないよなぁ…

.