Storm's a moment vol.4 (ページ44)

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side 二宮

久しぶりの生放送の音楽番組

今日は潤君の主演ドラマの主題歌を歌わせて頂きます。

リハを終え、各々が楽屋で好き好き過ごしていた時の事

旭灯サンの衣装に直しが入り、ジャケットの下に着込んだシャツが

Yシャツから、Vネックシャツに変更になる様です。

飽きるほど旭灯サンの生着替えを見てきた我々の前では、もう隠しもしないウチの紅一点

Vネックシャツを渡して楽屋を出て行ったスタイリストさんを確認してから、一応楽屋の隅で着替え始めました。

我々は別に気にしませんし、旭灯サンも気にしてませんけど

楽屋に出入りする人は、我々だけじゃないですからね

ドアから死角になる隅っこで、バサッと豪快にYシャツを脱いだ旭灯サン

…………に物凄い速さで駆け寄った大野さん。

潤「ー…リーダー？どうした？」

和「速かったな、今……。寝てたんじゃないんすか？」

不思議そうに大野さんの背中に問いかけても、全く返って来ない返事

旭灯サンの右腕をガッチリ掴んで、腰の辺りをジッと見つめている。

『ーふふ、大丈夫よ智くん。見た目より全然痛くないの』

“見た目より全然痛くないの”……

痛くないの……って言いました？

聞き捨てならないワードに、今まで静観していた翔ちゃんが椅子から飛び上がる様にして立ち上がった。

智「…………、痛くない訳ないべ…？旭灯…」

震える大野さんの声に導かれる様に、翔ちゃんが2人に近づいて行く

ハッと翔ちゃんの息を飲む音と、旭灯サンの困った様な笑顔。

翔「旭灯…、お前それ………」

『……取り敢えず服…着ていい？流石に恥ずかしい…』

いつまでも下着のままでは心許ないと、衣装を着込んだ旭灯サン

問答無用で大野さんに手を引かれ、小上がりの畳の上に転がされてうつ伏せになったと同時

シャツが背中の半分くらいまでガバリと上げられる。

予想以上に酷い旭灯サンの背中

……………なんて事してくれたんだ、ってハナシですよ。

潤「ー…んだ、コレ…っ！痛くねぇワケねーだろっ！！」

雅「…大丈夫……、じゃないか。オレ、なんか冷やすもの貰って来るっ！」

弾丸の様に楽屋を飛び出して行った相葉さん

残るは、怒りを前面に出した2名と内に秘めた2名

そして身動きを禁じられた旭灯サン