Storm's a moment vol.4 (ページ28)

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そんなの… ページ28

side 増田

死刑宣告を受ける覚悟で押した、インターフォン

エントランスで、もうオレが来た事が分かっているから、直ぐにドアは開くワケで

『ーいらっしゃい、まっすー』

柔らかい、何時もの笑顔で迎え入れてくれる旭灯ちゃん

その優しさが、今は痛くてたまらない。

増田「…ご無沙汰です、旭灯ちゃん。すみません、突然……」

『ふふ、突然呼んだのこっちじゃない。入って？翔さんも、さっき帰って来たばっかりだけど』

増田「はい、お邪魔します」

旭灯ちゃんに招き入れられたリビングには、もちろん翔君が居るワケで

翔「おぉ、お疲れ。まっすー」

増田「お、お疲れ様です。すみません、お邪魔します」

翔「いやぁー、ゴメンな。ウチ来て貰って。藤ヶ谷と千賀がウチ来たいっつーから、どうせなら増田も呼ぼうって話になってさ」

ソファに座らせて貰って、翔君が笑いながら話しているのを、只々聞くしかない。

翔「上田と菊池にも連絡したんだけど、仕事だっつーからさ、今日は来れないんだけど」

『“アニキ会”を発足させるんだって』

増田「………アニキ会…？」

『櫻井翔を兄貴と慕う会、なんだって。』

翔「何だそれ、ってハナシだろ？」

『ホントは嬉しいんでしょう？』

翔「……うん、超絶嬉しいよね」

やいやい言いながら、テーブルの上を料理とお酒で一杯にしていく2人

キスマイの2人は、後から合流するらしいから

チャンスはここしかない。