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3話 ページ4
西宮さいど
俺には好きな子がいる。
物静かで、読書が好きで…
意外と綺麗な顔をしてる。
友達は少ない…いや、いないっぽいけど。
話してみると面白かったりする素敵な子。
まぁ、男なんだけど。
俺は運良く友達に恵まれていて、色んな話を聞くけど、全然あいつは話題に上らない。平たく言うと影が薄い。
そう、
Aの可愛い所も、綺麗な所も、全部俺だけが知ってる。
生憎俺は恋愛経験が全然無いから、どうやって仲良くなれるか分からない。
お願いだから、誰もAに気付かないで、
Aは、きっと俺なんかからは離れて行ってしまうから。
早くAを隣に置きたい。早く触りたい。
あの笑顔を俺だけに向けて欲しい。
「ね、A」
今俺の事を見た瞳は全部俺だけの物。
好きだよ、A
早く気付いて？
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作者名：しばむくろ | 作成日時：2018年11月23日 22時
