103話 ページ3
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「や、やっぱむり！！！」
そう言って走っていってしまった磁磁気を見て思わず首を傾げる。
頭、撫でるのいつもなら喜ぶはずなんだけどな。
「先生罪な男ー！！」
「はぁ？何言ってんだ、もう授業始まんぞ、早く行け。」
変なことを言う教え子たちにそう言ってシッシッと手を振ると「ちぇ」なんて声が聞こえて教室へ戻っていく足音が遠ざかっていく。
何だか磁磁気の様子がおかしかったが、あいつらに何か言われでもしたのだろうか。
ふと、そんなことが無性に頭を過り職員室に向かうはずだった足を生徒会室に向けた。
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重苦しい扉を3度ノックすると部屋の中から「はい。」と返事が聞こえて。
「入るぞ。」
そう言いながら扉を開けると、中の1番奥の席でなにやら書類整理をしていたらしい磁磁気が驚いたように俺の事を見ている。
「へ、？！相澤先生！どしたの？珍しい。」
「いや、な。」
特に用事はなかったことを思い出し、曖昧な返事を返すと磁磁気は少し首をかしげるが、嬉しそうに俺をソファーの方に座るよう促して。
「何かあった？」
「いや、特にねぇよ。なんとなくだ。」
「何それ、へんなの。」
そんなことを言いながらも嬉しそうに頬を緩める磁磁気を見ていると悪い気はしない。
「さっき芦戸たちと何話してたんだ？」
「へっ？！」
ふと、なんとなく聞いた言葉に磁磁気が過剰なくらい反応する。
「何か言われたか？大丈夫か？」
「あ、いや、ちがうよ！！ちがくて、」
バタバタと顔の前で手を振る磁磁気は慌てていて、一体何の話をしていたんだと詰め寄ると、磁磁気は少し顔を俯かせた後にゴソゴソと向かいのソファーに置いてあった神袋に手を突っ込んで。
出したのは白い風呂敷に包まれた何か。
「お、お弁当作ってきたの、あ、いざわセンセに。」
そう顔を真っ赤にしながら風呂敷を握る磁磁気を見ていると、なんだか少し………。
少し、なんだ？
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初日に50イイネありがとうございます…！！
嬉しかったので今日は6話分公開します○
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co_sa_(プロフ) - シルバさん» ありがとうございます…！！凄く嬉しいです…！！ (2022年11月3日 12時) (
レス) @page33 id: 4ca7e9942b (このIDを非表示/違反報告)
シルバ(プロフ) - あぁ、何て泣けるお話…。とても素敵な作品です。頑張ってください！ (2022年11月2日 21時) (レス) @page33 id: 511cbc77f2 (このIDを非表示/違反報告)
co_sa_(プロフ) - Kumaさん» ありがとうございます…！！凄く嬉しいです…！ (2022年10月31日 7時) (レス) id: 4ca7e9942b (このIDを非表示/違反報告)
Kuma(プロフ) - めっちゃ面白いです‼︎頑張ってください！ (2022年10月30日 22時) (レス) @page21 id: a64e6fed6b (このIDを非表示/違反報告)
co_sa_(プロフ) - わたあめさん» コメントありがとうございます……！ここまで読んでいただけて光栄です…！本当にありがとうございます！！ (2022年10月25日 22時) (レス) id: 4ca7e9942b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：co_sa_ | 作成日時：2022年10月13日 20時
