3話 ページ3
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砂埃がたっている男の方を見る彼女は、ふー、と息を吐いた後に首を回して。
その瞬間、彼女の背後からでてきた黒いワープから飛び出てくる白い手のひらに、僕達は悲鳴をあげる。
「あぶねぇ！！！」
切島くんが声を上げたとほぼ同時。
「だいじょーぶ、当たんないよ。」
再び敵の手のひらの進行がカノジョの目の前でぐにゃんと曲がる。
「くっそ、なんだよこの個性…ッ！！」
手だらけの男が忌々しげに声を上げると同時に、黒のモヤが息を飲む音が聞こえた。
「彼女は…ッ！もしかして、磁磁気(じじき)A…っ！」
そう声を上げたヴィランに僕らもハッ、と息を飲む。
どこかで見た事のある顔だとは思っていた。
………そうだ彼女、雄英高校体育祭、2年の部昨年度優勝者の、磁磁気Aさんだ…！
どうしてすぐに思い出せなかったんだろう。
「あちゃ、バレてる感じ？」
へへ、と笑った磁磁気先輩は舌なめずりをした後にぐ、と姿勢を低くする。
「今ウチの先生たちが生徒たちの回収に回ってる。あんた達のお仲間、きっと全員お縄だろうね。」
どうする？
そう言った瞬間に、手だらけの男がまるで何かに引っ張られているかのように磁磁気先輩に向かって言って。
そんな彼を磁磁気先輩はいとも容易く再び回し蹴りを決めて吹き飛ばした。
壁に当たって砂埃を立てる手だらけの男の体は、砂埃が消えかかる頃には半分ほど黒いモヤの中に埋もれていて。
「今度は殺すぞ、平和の象徴オールマイト。」
「っち、長距離ワープもできる感じね、」
舌打ちを1つした磁磁気先輩が地面を蹴って飛び上がり、手だらけの男までものすごいスピードで近ずいていく。
モヤが閉じるまで後数センチ、
「磁磁気！！！！」
届きそう、その瞬間、聞こえてきたのはプレゼントマイクの声で。
「イレイザーを見ただろ！！一人で行くな！」
その声に磁磁気先輩はピタリと手だらけの男に接近するのを止めて。
ズズ…。と消えていったモヤを見つめて、USJの惨事はそこで終了した。
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co_sa_(プロフ) - 赤い蜂蜜は甘いさん» コメントありがとうございます…！本当に嬉しいです。更新速度は三連休の賜物ですね笑そう言って頂けて嬉しいです…！これからもよろしくお願いします！ (2022年10月10日 22時) (
レス) id: 4ca7e9942b (このIDを非表示/違反報告)
赤い蜂蜜は甘い(プロフ) - 更新速度がとても早いですね！先のことがすぐに書かれていてとても読みやすかったです！ (2022年10月10日 21時) (レス) @page5 id: 82080fd69f (このIDを非表示/違反報告)
co_sa_(プロフ) - YURAさん» コメントありがとうございます…！励みになります！ (2022年10月10日 9時) (レス) id: 4ca7e9942b (このIDを非表示/違反報告)
YURA(プロフ) - 更新楽しみにしています！ (2022年10月10日 1時) (レス) id: c413c50f61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：co_sa_ | 作成日時：2022年10月9日 10時
