332話 ページ32
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｢…………なんで、…助けたわけ、｣
俺の捕縛布で拘束したヴィランを警察が来るまでの間見張っていると、地面にへたり混んだままの磁磁気がそんな言葉を口にする。
｢あ？助けるだろ。それが仕事だ。｣
そんな返事を返すと、磁磁気はハハ、と笑って。
｢なんでよりにもよってあんたらなの、｣
｢俺らが助けたらワリィことでもあんのかよ！｣
俺と磁磁気の間に流れるくらい空気を払拭するように、マイクが声を上げるけれど、全く空気が軽くなったようには見えなくて。
｢………ッ、マジ、最悪、｣
｢助けてやった人間に最悪なんて言われんの、初めてだな。｣
｢どーしたリスナー！なんかしたんなら話聞くゼ？｣
そんなマイクの言葉に、磁磁気はそっぽを向くように首を逸らして。
銀髪で隠れた顔から落ちるのは雫。
強気で、反抗的な磁磁気の涙を見るのなんて、幼い頃から磁磁気を見てきた俺たちでも初めてで。
思わずマイクと視線を合わせる。
瞬時に自分の役割を理解したマイクが磁磁気の横に座って。
｢どうしたリスナー！こういう時は話すのが得策だぜ！｣なんて。
マイクが頭を撫でようと伸ばした手が、パチンッ、と音を立てて振り払われる。
｢おい、磁磁気。｣
｢ッ、なんで…、私なんかに優しくできるわけ…？｣
息が荒い、こぼれた涙がコンクリートにシミを作った。
俺も、マイクも、なんて言ったら正解か分からなくて。
荒い呼吸が小道に響く中、磁磁気が顔をバッと上げて。
涙で濡れた頬が、充血した瞳が。
｢ッなんで自分の親友殺した張本人に、こんな優しくできるかって聞いてんの…ッ、！！！｣
悲痛な磁磁気の表情は、酷く儚かったのを覚えている。
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蕎麦(プロフ) - 面白くてキュンキュンで大好きです毎日癒されてますありがとうございます…！ (2023年1月3日 21時) (
レス) id: 6e4712d906 (このIDを非表示/違反報告)
co_sa_(プロフ) - るとはさん» とっても嬉しいです…！！ありがとうございます〜！！現在毎日3話投稿継続中なのでもし良かったら毎日いらしてください😏😏 (2022年12月31日 9時) (レス) id: 4ca7e9942b (このIDを非表示/違反報告)
co_sa_(プロフ) - アニメ大好きさん» 初コメありがとうございます…！！！そう言ってくださって凄く嬉しいです…！！これからもドキドキの展開をかけるように頑張るので良かったらこれからもよろしくお願いします〜！！！ (2022年12月31日 9時) (レス) id: 4ca7e9942b (このIDを非表示/違反報告)
co_sa_(プロフ) - もぐさん» ありがとうございます…！！今のところの予定としましては、漫画部分も書く予定なのですが、ネタバレが含まれる場面には注意書きをさせていただく予定です…！これからもぜひよろしくお願いします〜！！ (2022年12月31日 9時) (レス) id: 4ca7e9942b (このIDを非表示/違反報告)
co_sa_(プロフ) - xxxさん» ありがとうございます…！！皆さんのコメントあってこその更新です🙏🙏本当にいつも読んでくださってありがとうございます…！！ (2022年12月31日 9時) (レス) id: 4ca7e9942b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：co_sa_ | 作成日時：2022年12月23日 6時
