302話 ページ2
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数週間前から、そして多分あの日から、磁磁気先輩と相澤先生になにか亀裂が入ったのはクラスの全員が理解していた。
この間の合同練習では、磁磁気先輩は相澤先生のこと見向きもしていなかったし、逆に相澤先生はチラチラと磁磁気先輩のことを気にしていたし。
おかしなくらい極端に会話の減った2人に、不安もあったし、何よりもすごく寂しさが会って。
だからこそ、A組の寮のドアを叩いた磁磁気先輩を、何とかして相澤先生とお話させなければと多分クラス全員が一致団結していたと思う。
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先輩が訪れたのは、クリスマスパーティーが始まって、少し時間が経った辺りで。
えりちゃんも相澤先生も来て、みんなでご飯を食べて。
コンコン、という音とともに寮のドアが開いて。
全員が視線を向ける中、入ってきたのは少しだけ雪に振られた磁磁気先輩。
手には大量のお菓子を持っていて。その中にある茶封筒が少し浮いていた。
｢磁磁気先輩！！どしたの？｣
｢マイク先生からおつかい頼まれて。ついでに、スポンサーからお菓子いっぱい貰ったからおすそ分け。｣
そう言ってクラスの女子たちにお菓子を渡した磁磁気先輩は、チラリと中に視線を移したかと思うと、靴を脱いで寮に入ってきて。
相澤先生の目の前に立って、茶封筒を突き出して。
｢マイク先生から。｣
それだけ言って、くるりと踵を返して玄関へと歩き始めた磁磁気先輩を何とか引き止めなければとみんなが口を開くちょっと前に。
｢ゆっくりしていけよ。｣
不器用すぎるその言葉が出てきたのは、先程受け取った茶封筒を握りしめた相澤先生から。
｢他学年いても迷惑でしょ。自分のクラス戻る。｣
｢外寒かったろ。あったまっていけよ。｣
｢すぐそこだから。｣
そう言って玄関の靴を履き出してしまった先輩を止めるべくクラスの女子たちが｢え〜！先輩帰っちゃうの〜？やだー！｣と声をかけ始める。
｢クラスでのクリスマスパーティー楽しみなね。｣
｢え〜！！ちょっとだけ！ちょっとだけ！｣
そんな言葉に磁磁気先輩は少し笑いをこぼして。
｢お菓子届けに来ただけだからホントに手ぶらだし。｣
｢全然いいよ！先輩ウチの砂藤のケーキの美味しさ知らないでしょ！｣
｢食べてってくださいよ！先輩！｣
そんな会話が少し続いて、結局、先に折れたのは磁磁気先輩だった。
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蕎麦(プロフ) - 面白くてキュンキュンで大好きです毎日癒されてますありがとうございます…！ (2023年1月3日 21時) (
レス) id: 6e4712d906 (このIDを非表示/違反報告)
co_sa_(プロフ) - るとはさん» とっても嬉しいです…！！ありがとうございます〜！！現在毎日3話投稿継続中なのでもし良かったら毎日いらしてください😏😏 (2022年12月31日 9時) (レス) id: 4ca7e9942b (このIDを非表示/違反報告)
co_sa_(プロフ) - アニメ大好きさん» 初コメありがとうございます…！！！そう言ってくださって凄く嬉しいです…！！これからもドキドキの展開をかけるように頑張るので良かったらこれからもよろしくお願いします〜！！！ (2022年12月31日 9時) (レス) id: 4ca7e9942b (このIDを非表示/違反報告)
co_sa_(プロフ) - もぐさん» ありがとうございます…！！今のところの予定としましては、漫画部分も書く予定なのですが、ネタバレが含まれる場面には注意書きをさせていただく予定です…！これからもぜひよろしくお願いします〜！！ (2022年12月31日 9時) (レス) id: 4ca7e9942b (このIDを非表示/違反報告)
co_sa_(プロフ) - xxxさん» ありがとうございます…！！皆さんのコメントあってこその更新です🙏🙏本当にいつも読んでくださってありがとうございます…！！ (2022年12月31日 9時) (レス) id: 4ca7e9942b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：co_sa_ | 作成日時：2022年12月23日 6時
