一話 ページ2
「っ!?新手かァ!?」
血飛沫がAの手を濡らす。
刀は血で染まっており、その刀で首を切られた鬼が倒れ込んだその先から聞こえた叫び声に目を向ければ、そこには思っていた通り鬼殺隊の刀と隊服をきた目つきの悪い男性がよくわからない鉄の筒をAに向けていた。
男は鬼が鬼を殺したと言う事実に動揺しているようで動かない。
そして、
貴「あの………」
相手がこれ以上混乱しないようにとAが口を開いた時だった。
前方から、強い殺気を感じ取る。
咄嗟だった。
突然の殺気に反射するように体全体を傾ければ、ぎりぎり視界に入った高速で自身の真横を通過していく鉄の塊が見える。
異常なほどの回転数と速度を見るまでもなく、こんなものが的確に目を貫いていれば普通の鬼なら一時的に動けなくなっていたことだろう。
貴「っ!落ち着いてください!私は……鬼殺隊の一員です。」
「隊服も刀も隊員から奪ったものだろォ…」
バンッ!!!!バンッ!!!
連続で放たれる鉄の塊がぎりぎりで避けたAの髪の毛を焼き切る。
鬼殺隊の一員として、この男の判断は決して間違ってはいないだろう。
この世界で騙されたものに待つものは一つしかない。
死、だけだ。
貴「っ…あまり激しく動かないでください!傷が……!」
「うるせェ!!!」
続けてまた一発、二発とうたれる。
男は何度も鉄の塊を歪な容器に入れ直し、間髪入れずにAにその先を向け続けた。
今、Aに彼を止めるすべはない。
煉獄は鬼が気づかないであろう比較的安全なところでカスガイガラスを呼び、お館様に報告しているところだろう。
ただでさえ鬼というだけで怪しすぎるAには隊服も刀も仲間だと伝えられるものがないのだ。
貴「(こんな事態今まで想定してなかったっ…どうすればあの人に………)っ!危ない!!」
Aの視界にある物体が映り込む。
空気を貫いて風を無視するこの鉄の塊よりももっと遅く動くその正体を予想するのは簡単で、それでも止まない攻撃に彼もAも一瞬反応が遅れた。
「な…っく!!!!」
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むぃろ(プロフ) - 麗さん» 変換を間違えていたようです。いつもわかりやすい適切なコメントありがとうございます!どうかたまにでも全然いいのでチラッと見に来てくださると嬉しいです。 (2020年10月10日 18時) (レス) id: 8e9e4a7270 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 三話の 多分………いや、確実に の後の文章が不自然で何が言いたいのかよくわかりません。 (2020年10月10日 14時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 二話の忍は誤字ではないでしょうか。平仮名でしのぶなはずです (2020年10月10日 14時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
むぃろ(プロフ) - アイヌ沢さんさん» ありがとうございます!話数が多すぎて大変でしょうが頑張ってくださいね! (2020年10月7日 8時) (レス) id: 8e9e4a7270 (このIDを非表示/違反報告)
おまめ美味しい - 大量更新お疲れ様です!次の更新も楽しみにしてますね!! (2020年10月6日 23時) (レス) id: 5180c75d4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むぃろ | 作成日時:2020年10月6日 12時