七話 ページ8
蜜璃「本当にいいの？」
蜜璃の心配そうな声にAは頷く。
周りではみんなが(今更だが)冨岡の御殿だと言うのにもかかわらず好き勝手に暴れまわっていた。(ほぼ伊之助だけ)
今は食事の時間だ。
Aの手の中にはコップがあり、先程蜜璃に再度確認されたことの内容は「朝食は食べなくてもいい」というものだった。
元々鬼に人の食事はいらない。
Aは一応食べれらはようにはなったのだが、それは食べれると言うだけであって、美味しいと言う感情が出てくるわけでも、幸福な感情になるわけでも無い。
栄養にならなければ、美味しいさも感じない…食料の無駄なのだ。
裕福でなかったAだからこそ、無駄に食料を使うわけにはいかない。
このことに関しては絶対に譲れない。
蜜璃「そう…じゃあ私と沢山お話ししましょう！！今日は禰豆子ちゃんも起きているからもっと楽しいわ！」
禰豆子「ふんふん！」
お水をちょびちょびと口に含みながら小さな女子会の様に三人で他愛も無い話を進めていく。
食事をしなくとも、Aはお話しすると言うものだけでとても楽しかった。
…………………………
時は進み数時間後。
空はもうすでに太陽の姿は見えず、ほんの少しの赤みを残して他は真っ黒に染まっている。
一日を蜜璃と禰豆子との勉強会(という名の女子会)で終わらせたAは、みんなといつもの牢屋へ向かいゆっくりと足を進ませていた。
蜜璃「今日は楽しかったわねっ！」
貴「ふくふ。」
胸に手を当てて女の子らしく笑う蜜璃に竹のせいでくぐもった声を出し頷き返す。
見送りはいいと言ったのについてきてくれたみんなはただただ通り道だったか、それとも良心でかはあまり考えないようにした。
駄弁りながら真っ暗な整備された道を歩いていくと、暗い空に溶け込んでいるかのように真っ黒な烏が一羽竈門へと向かって飛んでくる。
烏「カァァアア！！仕事ォ！仕事ダァ！！北北東！鬼ガ潜ンテイル可能性アリ！竈門炭治郎！我妻善逸！嘴平伊之助ノ合同任務ダァ！カァア！！」
貴「っ！？」
突然目の前で黒い羽をいきよいよく羽ばたかせてそう叫んだ烏に驚き肩を揺らす。
そんなAに比べ、周りは慣れている様子だった。
竈門「えっ、もう行かなくちゃいけないのか？」
我妻「えぇぇえ！？！？やだよ俺！！やだよ！？もっとAちゃん達といるんだぁぁぁぁあ！！」
伊之介「グハハハ！！俺がぶった切ってやる！！」
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むぃろ(プロフ) - 麗さん» 修正しました！鬼に生きる【壱】の所もコメント下さりありがとうございます、助かります！ (2020年10月6日 16時) (
レス) id: 8e9e4a7270 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 四十話ですが、起源ではなく機嫌だと思います (2020年10月6日 8時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 十九話の善逸の漢字が違います (2020年10月5日 23時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
むぃろ(プロフ) - りおさん» 学校ですか��(ﾟДﾟ)大変ですね……続編の作成には少し時間がかかりますが、できれば一週間以内には作りたいと考えていますのでたまに見に来て下さればと思います(*´ー｀*) (2020年4月16日 10時) (レス) id: 8e9e4a7270 (このIDを非表示/違反報告)
りお - おお……!ついに続編３に行きますか!私は今日から学校なのでみれる時間が減ります……(^o^;)続編ふぁいとぉ(･ω･´)ノ (2020年4月16日 4時) (レス) id: 5a5f8160c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むぃろ | 作成日時：2020年3月15日 13時
