四十五話 ページ46
任務ができると決まれば善は急げだ。
鬼狩りの夜は短い。
そして鬼であるAにとっては日が昇ってしまえば命に関わるのでどちらにしろ急ぐ他なかった。
竈門達は無一郎の御殿で待っていてもらい、宇随と無一郎とAの三人で目的地へと走って行く。
他の柱達はそれぞれ用事があるらしく、煉獄はまだ任務があるのだと違う任務へ。
蜜璃と伊黒は休憩と称して一緒に食事処へ。
冨岡は「鮭大根…」と呟いて何処かへ消えたらしい。
道中、流石に緊張感があるのかと思いきや、宇随が今日あった本当にどうでもいい自分のモテ話を始めたので緊張なんてものは微塵も感じられなかった。
そして宇随と無一郎が何も言わずにAの走る速度に合わせてくれるのは本当にありがたかった。
…………………………
月がちょうど真上に来た頃、Aが足を止めたのは月の光が所々から差し込む森の中だった。
この山に入ったものが消えている、と言うのだと言う。
今にも出るのではないかと言うほど不気味なこの山にはやはり鬼が潜んでいるようで…
大きめなこの山を三人一緒に探索すると言うのは少々不効率的だということで、別々に捜索することとなった。
ただ、三人ばらばらに別れたわけではない。
Aと無一郎で組み、宇随は一人で行動する事になった。
仲間はずれにしているようだが、一人では少々心配なAを配慮しての行動だった。
貴「……………」
無一郎「……………」
延々と話し続けていた宇随がひなくなったことで必然的に二人の間で沈黙が続く。
いつも通りなのでお互い、苦ではなかった。
そんな調子で木々の間をすり抜けて極力足音を立てずに走っていくと風や葉が擦れる音、そしてAの地面を踏みしめる音以外に不自然な音が耳に入ってきた。
「グチャ…バギッ……」と言う自然の森ではありえないその音にAと無一郎は瞬時に止まり、すぐさま近くの木に身を潜る。
そして先を見据えるA達の目には、血まみれの何かを狂ったようにかぶりついている鬼の姿が映った。
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むぃろ(プロフ) - 麗さん» 修正しました！鬼に生きる【壱】の所もコメント下さりありがとうございます、助かります！ (2020年10月6日 16時) (
レス) id: 8e9e4a7270 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 四十話ですが、起源ではなく機嫌だと思います (2020年10月6日 8時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 十九話の善逸の漢字が違います (2020年10月5日 23時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
むぃろ(プロフ) - りおさん» 学校ですか��(ﾟДﾟ)大変ですね……続編の作成には少し時間がかかりますが、できれば一週間以内には作りたいと考えていますのでたまに見に来て下さればと思います(*´ー｀*) (2020年4月16日 10時) (レス) id: 8e9e4a7270 (このIDを非表示/違反報告)
りお - おお……!ついに続編３に行きますか!私は今日から学校なのでみれる時間が減ります……(^o^;)続編ふぁいとぉ(･ω･´)ノ (2020年4月16日 4時) (レス) id: 5a5f8160c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むぃろ | 作成日時：2020年3月15日 13時
