二十八話 ページ29
宇随「おーおー派手に飛びやがって。せっかく俺が待ってやってんだから本気でこいよ？」
楽しそうに挑発してくる宇随を横目に、Aは自分の横にある木にそっと手を伸ばし幹に触れ、反対の手は宇随の方へと向ける。
そしてAが宇随から目を離さないまま先ほどの練習の時の様に願えば、木は応えてくれた。
木の枝はAの指示に従い、Aの周りを取り囲む様に伸びた後、宇随の方へと勢いよく伸びていった。
宇随「っと、思ったより使いこなせてんじゃねぇか！そこまで速くもねぇが…悪くもねぇ。」
常人なら凄まじい速さなのだが、柱には普通の言う言葉が通用しない様だ。
笑いながら軽々と避ける宇随にさすがだと思いつつもなかなか当たらない攻撃に焦りが生じた。
宇随「ほれ、俺様を派手に捕まえて見やがれ！」
…………………………
宇随「なんだ？もう終わりか？」
貴「っ…ふっ……」
試合が始まってから数分後。
中々捕まらない宇随にAはどんどん疲弊していっていた。
例えば、禰豆子は自分の血液を爆発させる血鬼術だが、それに比べてAの木を操る血鬼術は、場所を数カ所に絞って攻撃する禰豆子とは異なり大量の枝を一つ一つ見て操作する事で使用することができる。
決して禰豆子の血鬼術が簡単だとは言えないのだが、Aの血鬼術は少し複雑である。
一度にたった二つの目で捉えきれないほどの量の枝を操っているのだから、流石にAとて神経をすり減らさずにはいられない。
宇随「そっちが限界なら…今度はこっちから攻めさせてもらう！！」
貴「ふ……！？」
さっきまでAが操っていた木の枝に対応していたはずの宇随が一蹴りにして一瞬でAの目の前に来た。
近距離戦を控えるために防御壁として自身の周りを囲わせていた木々は簡単に斬られしまう。
咄嗟に防ごうと出した両腕も分かっていた様で次にAが瞬きした瞬間には宇随の出していた刀はAの目の前ではなく、横から迫ってきていた。
貴「ぐぅ…っ！？っ…ごほっ……かは…」
そんな速さの刀など避ける事なんて出来ず、峰の部分で腹に入れられて吹っ飛ぶ。
そのままAはうまく受け身を取ることはできずに背中を思い切り塀に叩きつけられ、その衝撃で口枷が割れ、咳き込んだ。
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むぃろ(プロフ) - 麗さん» 修正しました！鬼に生きる【壱】の所もコメント下さりありがとうございます、助かります！ (2020年10月6日 16時) (
レス) id: 8e9e4a7270 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 四十話ですが、起源ではなく機嫌だと思います (2020年10月6日 8時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 十九話の善逸の漢字が違います (2020年10月5日 23時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
むぃろ(プロフ) - りおさん» 学校ですか��(ﾟДﾟ)大変ですね……続編の作成には少し時間がかかりますが、できれば一週間以内には作りたいと考えていますのでたまに見に来て下さればと思います(*´ー｀*) (2020年4月16日 10時) (レス) id: 8e9e4a7270 (このIDを非表示/違反報告)
りお - おお……!ついに続編３に行きますか!私は今日から学校なのでみれる時間が減ります……(^o^;)続編ふぁいとぉ(･ω･´)ノ (2020年4月16日 4時) (レス) id: 5a5f8160c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むぃろ | 作成日時：2020年3月15日 13時
