二十七話 ページ28
屋敷の屋根(無一郎宅)から飛び降りて登場した宇随はAの目の前に落ちたってAの至近距離で青筋を立てながら頭を軽く掴もうとするが、それをAは冷たい目で見ながら小さくなって避けた。
未だかつて柱であるこの宇随天元にこんな態度をとった鬼がいるだろうか。
宇随「…………よぉっしチビ女、俺と勝負だ。さっき模擬戦の話をしてただろ。この宇随様の耳をなめんじゃねぇぞ？」
貴「柱の貴方に私がハンデありでも勝てるとは思いませんが。それに宇随さん…私に日頃のいらいらをぶつけようとしていませんか？」
宇随「……気のせいだ。」
貴「あの、今の間は……」
宇随「気のせいだ。」
貴「……………」
結局、Aと一戦交えると言って聞かない宇随とAは不服ながら模擬戦を始めることとなった。
冨岡「ルールはAを殺さない事以外特にない。が、宇随はハンデとしてAには刀の刃を使ってはいけない。いいな。」
貴「ふく。」
宇随「おう。」
冨岡「……始め。」
貴「っ！」
突然言われた「始め」という言葉にAは戸惑いながらもいち早く地面を蹴って後方へ飛ぼうと地面に向かって足を踏み込む。
あまり近距離戦が得意とは言えないであろう血鬼術なのだから後方から木々を伸ばした方が得策だと思ったからだ。
そして勢いよく足をつくと、地面を思い切り蹴った。
ダンッ！！
という音の後すぐさまAの耳に届いたのは風邪を切る様な音……今Aは、無一郎の屋敷をも超えるほど高く空へと飛んでいた。
貴「！？っふ…」
流石にここまで飛ぶとは思っていなかったAも若干の焦りを見せる。
今までそう頭に入れていなかったが、Aは鬼なのだから血鬼術、回復能力だけでなく肉体強化もされている。
今まで人だった頃の自分の限界を知っていたAが人だった頃の感覚をあてにして力を加減できるわけがない。
貴「っ……」
だがAは判明したその現場にさほど慌てることなく自分の体のバランスを崩すことなく地面に足をつく。
少しだけ痺れて痛かったが、山育ちで幼い頃から崖を登ったり木々の合間を忍者の様に飛んで遊んできたというのがあったからか、着地は慣れているものだった。
少しばかり練習すれば完璧に着地できるだろう。
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むぃろ(プロフ) - 麗さん» 修正しました！鬼に生きる【壱】の所もコメント下さりありがとうございます、助かります！ (2020年10月6日 16時) (
レス) id: 8e9e4a7270 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 四十話ですが、起源ではなく機嫌だと思います (2020年10月6日 8時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 十九話の善逸の漢字が違います (2020年10月5日 23時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
むぃろ(プロフ) - りおさん» 学校ですか��(ﾟДﾟ)大変ですね……続編の作成には少し時間がかかりますが、できれば一週間以内には作りたいと考えていますのでたまに見に来て下さればと思います(*´ー｀*) (2020年4月16日 10時) (レス) id: 8e9e4a7270 (このIDを非表示/違反報告)
りお - おお……!ついに続編３に行きますか!私は今日から学校なのでみれる時間が減ります……(^o^;)続編ふぁいとぉ(･ω･´)ノ (2020年4月16日 4時) (レス) id: 5a5f8160c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むぃろ | 作成日時：2020年3月15日 13時
