二十四話 ページ25
宇随「おいおい、あんな伊勢良く言ってたのに忘れちまったのか？チビ女の血鬼術の訓練だよ。
俺たちがビシバシ鍛えてやるから覚悟しな。」
貴「！！」
Aはその言葉に目を見開いた。
まさか自分の血鬼術の術の習得に柱が付いてくれるとは思わなかったからだ。
そんなAに宇随は楽しそうにニッと笑うと「じゃあな」と言葉を残してみんなを引き連れて部屋を出て行った。
取り残されたAに薄っすらと襖の髪をすり抜けてきた光が当たる。
ちりちりと熱いそれを避けるようにして勢いよく被った布団の中でAは密かに目を細めてから目を閉じた。
＊
ドクンドクンと心臓がうるさくAの中で響いていた。
現在、無一郎の庭で目の前にずっしりと存在感を示す一本の木を見上げるAの額に緊張からくる汗が伝う。
夕方に体を起こしたAには、もう倦怠感は完全に消え去っており、何故か流れで禰豆子や柱達によって鬼達についての知識を頭に叩き込まれた。
忙しいはずなのに時間を割いてくれるなんて…と思ったと同時にちょこちょこと雑談を挟んできた辺り柱達は随分楽しげだと思った記憶がまだ新しい。
結局、禰豆子の様な作りではないAは当然のように禰豆子のようには行かず……
禰豆子が初めて血鬼術を使った時から感覚でできていると聞いた時には自分の無力さをどれだけ恥じたことか。
最終的に血鬼術についてはあまりめぼしい情報は分からずじまいとなって今に至る。
蜜璃「が、頑張って！！Aちゃん！」
竈門「Aは頑張れば出来るやつだ！！大丈夫！！焦ってはいけないぞ！」
禰豆子「ふんふん！」
冨岡「…………」
少し離れたところから聞こえる声援を背に、目の前の木を見上げて手を当てる。
何故Aと蜜璃達が離れているのかと言うと、もしAの血鬼術が暴走した時の保証なのだそう。
それに煉獄達から聞いた話ではAは木を操っていたのだと言う。
それでこそ無一郎の御殿は主に木でできているのでもし誤作動を起こしてしまったら取り返しがつかなくなる。
当たり前だろう。
今はこの三人以外任務で不在だが、もし無一郎が帰ってきた時に家が消えていたら流石に色々な意味で悲しい。
そんな時を考えていたAは、手を当てていた木の感触にその考えを端へと押し込んで禰豆子に言われた(謎に目で会話した)様に術に集中する。
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むぃろ(プロフ) - 麗さん» 修正しました！鬼に生きる【壱】の所もコメント下さりありがとうございます、助かります！ (2020年10月6日 16時) (
レス) id: 8e9e4a7270 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 四十話ですが、起源ではなく機嫌だと思います (2020年10月6日 8時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 十九話の善逸の漢字が違います (2020年10月5日 23時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
むぃろ(プロフ) - りおさん» 学校ですか��(ﾟДﾟ)大変ですね……続編の作成には少し時間がかかりますが、できれば一週間以内には作りたいと考えていますのでたまに見に来て下さればと思います(*´ー｀*) (2020年4月16日 10時) (レス) id: 8e9e4a7270 (このIDを非表示/違反報告)
りお - おお……!ついに続編３に行きますか!私は今日から学校なのでみれる時間が減ります……(^o^;)続編ふぁいとぉ(･ω･´)ノ (2020年4月16日 4時) (レス) id: 5a5f8160c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むぃろ | 作成日時：2020年3月15日 13時
