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イタチ「……時間だ。A。」
貴『うん。』
目を赤く腫らしたAの目はすでに決意を固めたようだ。
それを見て暁のみんなもそれぞれに「それでこそAだ!」や「もう我慢しすぎんなよ?」なんて言葉が投げかけられる。
はたから見ればその人たちが犯罪者だなんて想像もつかないだろう。
その光景はまるで、本物の仲間の様な…家族の様な姿だった。
だんだんとみんなが透明になって消えていく。
それは別れを示していた。
いつもなかなか笑うことのない人も、いつも笑ってる人も、いつも優しい人も、いつも厳しい人も、全員が笑っていた。
寂しい気持ちもある。「行かないで」なんて言葉は今言う言葉じゃない。
今、言うべき言葉は………ただ一つ。
貴『行ってきます。』
そう笑顔で言うだけで十分だ。
Aが瞬きをした後、みんなはすでに消えていた。たが暁のみんなの笑顔はAの瞼の裏に焼き付いている。
それだけで十分だった。
貴『……よし。』
もうAが全てを背負おうと負の感情を溜め込み、笑わなくなるなんてことはなくなるだろう。
わずかに空いている障子の隙間から月の光が差し込みAを照らす。
その光に反射するように光る両目は赤く美しい、万華鏡写輪眼とか異なる模様が映し出されていた。
貴『…行ってきます。』
再度その言葉を口に出す。何かに背を押された、なんて事はなかったが、いつもはどこか戸惑ってしまう一歩はいとも簡単に踏み出せた。
Aはクリスタルを握りしめて前を見据える。
枯れたはずの涙は一粒だけ頰を伝うAの胸元にある握りしめたクリスタルは、いつのまにか透明になっていた。
Aが赤い目を開くと、本物の美しい月がAを照らしていた。
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ちょうどよく余ったので万華鏡写輪眼と永遠の万華鏡写輪眼のイラストを貼っておきます。
随分と遅くなりましたが許してください。
http://uranai.nosv.org/img/user/data/e/e/3/ee33f4f37cc68a7a7b509fbe8b273ab6.jpeg
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ひぃ(プロフ) - 面白くて一気に読んじゃいました笑今更ですが、完結おめでとうございます!お疲れ様でした! (2021年6月8日 18時) (レス) id: 21a845e247 (このIDを非表示/違反報告)
彗流(プロフ) - えんぴつさん» コメントありがとうございます!感動シーンなので出来るだけ一気に終わらせたいなーって思ったので更新ペースあげました!これからもどうぞ見てやってください…! (2020年1月13日 18時) (レス) id: 8e9e4a7270 (このIDを非表示/違反報告)
えんぴつ - 一気に更新しましたねw更新いつも楽しみにしています。頑張ってください。 (2020年1月13日 17時) (レス) id: 6077bffc9a (このIDを非表示/違反報告)
彗流(プロフ) - マリイさん» 申し訳ございません。ハヤテさんについてよく知らないので私にはきちんと書ける自信は無いのでお断りさせていただきます。気分を悪くさせて本当にすみません… (2019年12月25日 17時) (レス) id: 8e9e4a7270 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - ナルトの月光ハヤテの小説も書いて欲しいです月光ハヤテが夢主の弟でハヤテはシスコン設定見たいです(ハヤテは23歳だから夢主は26歳の設定でお願いします) (2019年12月24日 21時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むぃろ | 作成日時:2019年12月16日 0時