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七話 ページ8

貴「………」



煉獄「む!流石に初対面では喋らないか……ならば俺から自己紹介しよう!!

俺は煉獄杏寿朗だ!!こっちは……」



宇随「あーいい、いい。俺はド派手な男だからな、お前の地味な自己紹介はやめろ。

さて……よく聞け!ちび女!


俺は宇随天元!!祭りの神だ!」



ツッコミどころは色々あるが、とりあえず眩しい。


祭りの神だ?イタい、イタすぎる。


そしてドヤ顔をやめてほしい。



貴「……………」



面倒なので無視を返してあげれば怒鳴られるが引き続き無視を決め込む。



Aは昔から無口な方だった。

冨岡の様に口足らずと言うほどまではいかないが、用心深いAは人前で笑うことはほとんどなく、あまり好かれる存在では無かったのだ。



だからAは極端に人と喋る事を嫌う。

喋る時といえば買い物の時か家族と話すときだけ。


どうせ後で愛想のない奴だと言われるだけなのだから。



取り繕ってもいずれはばれる。

それならばいっそ、最初から元の性格でいようと僅か10歳でそう心に決めたその日から、Aは無理に笑う事をやめた。



だから今回も、明日も、明後日も無理に取り繕う事はしない。いつも通り壁を作るだけだ。



厚く、高く、頑丈な壁。


これは十三年間生きてきた中で元から暮らしていた家族を抜いて、誰一人として破った事はなかった。


それだけAの防御は硬い。



宇随「ったく…煉獄が来いっていうからきてやったってのに。」



煉獄「まぁしょうがないだろう!!自我があるとはいえ、鬼に変わりはない!」



貴「……………」



顔には出さないが少しだけ傷付く。



鬼。



その言葉は事実で、変わりない事だがあまり好かれる事ではない事に変わりはない。




「また明日も来よう!!」とAにハキッキリとそう言うと、二人でぎゃあぎゃあ騒ぎながら帰っていった。


どうせ明日は来ない。


明日私が生きているかもわからないのだから。


そう思いながら牢屋の六寸角(約18センチ角)でできた木の柵の向こうを髪の間から見つめた。



彼等が去ってしまったこの場所は、元どうりの静かな空気が流れているのを感じながらAは静かに壁の端っこで蹲った。

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むぃろ(プロフ) - 麗さん» コメントありがとうございます!修正しました! (2020年10月6日 12時) (レス) id: 8e9e4a7270 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 十話の所ですが、はが一つ多い所があります。 (2020年10月5日 22時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
むぃろ(プロフ) - さくらさん» わかります!甘いもの好きなのに外行かなくて運動不足になりますし、カラオケに行く予定だったのにコロナのせいで行けなくなりました…早く夏になって死滅してくれれば嬉しいんですけどね(´;ω;`) (2020年3月3日 18時) (レス) id: 8e9e4a7270 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 食べれましたね!私は外出できないので太りそうです( ;∀;)極度の甘党なので (2020年3月3日 16時) (レス) id: f69b55532e (このIDを非表示/違反報告)
むぃろ(プロフ) - さくらさん» うわ…それは大変ですね!ワーク終わらせたんですか!?完全に存在を忘れていました…(−_−;)明日から投稿ペース下がったらすみませんww (2020年2月29日 23時) (レス) id: 8e9e4a7270 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:むぃろ | 作成日時:2020年2月1日 18時

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