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三十四話 ページ35

煉獄「むぅ……やはり宇随には当たらんな!!」



宇随「どっちもどっちだろ!!」



お互い笑って雪玉を投げる姿は非常に楽しそうだ。

だが威力が半端ない。

そして難易度も高い。


相手が投げた雪玉を自分が投げた雪玉を当てて防いだりと、とにかく人間業ではない。


そんなレベルの試合が繰り広げられていた。




貴「ふっ!?」




咄嗟に目の前に迫っていた雪玉をしゃがんで避ける。
雪玉が飛んできた所を見れば禰豆子が雪玉を大量に丸めながら投げているのがみえた。


楽しそうで何よりです。

でも、なんで私と同い年くらいの禰豆子ちゃんがこんなに早いんですか。


楽しそうに笑って雪玉を投げている禰豆子に、Aは初めて恐怖を覚えた。

だがだからと言ってこの雪合戦という試(死)合が終わるわけではない。


どうしようかと慌てていると、珍しい事に我妻がAの前へと出てきた。



我妻「Aちゃんは俺が守るっ!!」



貴「ふ……」



膝は異常はほどに笑っているが、それでも勇敢にAを守ろうとするその我妻の姿勢にAも少なからず感動し、見直した。



我妻「おっ俺だって…っげぼぁ!!」



貴「…………」



まぁ煉獄が投げた流れ玉を顔面から食らった我妻を見るまでのほんの少しの間だけだったが。


だが、我妻の投げたひょろひょろの雪玉はたまたまよそ見をしていた禰豆子の背中に優しく当たったので少しは、本当に少しは見直した。



今更だが、この試合のルールとしては、一度当たれば退場といういたってシンプルなものだ。

因みに顔面セーフという一部の人からすると悲しいルールはない。



なのでたった今当たった我妻と我妻と禰豆子はそのままアウトで観戦者行きだ。



我妻「Aぢゃぁぁぁぁあん゛ん゛!!せっかくAちゃんと同じチームになれて女の子のいい匂いを嗅げたのにぃいい
い!!!」



禰豆子「むぅ……」



我妻は泣きながら名残惜しそうに雪で引いた線の外側へとぼとぼと歩いていく。


後半の言葉?なにそれおいしいの?


取り敢えず禰豆子ちゃんの悲しそうな顔が胸にささったので後で頭を撫でてあげる事にしよう。


そんな事を考えて今の状況を思い出す。


Aは勝とうなどと考えていない。

理由は簡単、死者が出るからだ。

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むぃろ(プロフ) - 麗さん» コメントありがとうございます!修正しました! (2020年10月6日 12時) (レス) id: 8e9e4a7270 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 十話の所ですが、はが一つ多い所があります。 (2020年10月5日 22時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
むぃろ(プロフ) - さくらさん» わかります!甘いもの好きなのに外行かなくて運動不足になりますし、カラオケに行く予定だったのにコロナのせいで行けなくなりました…早く夏になって死滅してくれれば嬉しいんですけどね(´;ω;`) (2020年3月3日 18時) (レス) id: 8e9e4a7270 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 食べれましたね!私は外出できないので太りそうです( ;∀;)極度の甘党なので (2020年3月3日 16時) (レス) id: f69b55532e (このIDを非表示/違反報告)
むぃろ(プロフ) - さくらさん» うわ…それは大変ですね!ワーク終わらせたんですか!?完全に存在を忘れていました…(−_−;)明日から投稿ペース下がったらすみませんww (2020年2月29日 23時) (レス) id: 8e9e4a7270 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:むぃろ | 作成日時:2020年2月1日 18時

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