三十三話 ページ34
もう冬は終わろうとしているのにもかかわらず、外の空気はとても冷たい。
いつも凍えそうなほど寒い牢屋で生活しているAでさえ少し寒いのに、鬼殺隊の人達はあまり気にしていないようだ。
鍛え方が違うのだろうか。
そんなことを考えながらちょこん、と小石で雪兎の目をつけてそっと朝になっても溶けにくい木陰に置く。
小さい顔に泥ひとつ付いていない真っ白な雪の体。
完璧だ。
宇随「おいお前ら！！こっち入れ！人がいる方が派手に楽しめるだろう！！」
後ろからそう叫ぶ宇随に目を向けてたちあがり、雪合戦の場所へと走っていく。
周りを見てみると蜜璃は積極的に参加し、無一郎は(無理やり)連れてこられ、禰豆子は竈門についていったようだ。
適当にチーム分けすると、
宇随、善逸、A、竈門、冨岡
煉獄、禰豆子、蜜璃、伊之助、時透
となった。
適当に決めたという割にはバランスの良いチームである。
いらないところで柱の力を発揮したところで、あらかじめ開始の掛け声を決めていた人物が誰も予期していないところで小さく口を開いた。
冨岡「………始め。」
静かな冨岡の合図で試合が開始する。
慌てて雪玉を作り始め、互いの敵陣に投げる。
ここまで、Aは完全に舐めきっていた。
ただの雪合戦だと軽く見ていたのだ。
貴「……っ！？」
ブォン
という雪玉とは思えない速度と音でAの横を通過する。
これを投げたのは伊之助だ。
伊之助「がははは！！山の王である俺様の力を思い知れ！！！」
上半身半裸で雪合戦というなんとも可笑しな状況の中、伊之助は気にしていないように最初Aの横を通り過ぎていった雪玉とほぼ同じ速度で大量に投げてくる。
前に竈門から聞いたことがある。
竈門達三人は癸…という鬼殺隊の中でも一番下の階段だと言う。
ここで注目してほしい。しつこいようだが一番下……なのだ。
つまり一番上である柱は………
バンッ
と言う爆発音のような音がAの鼓膜を刺激した。
そっとAか後ろを向くと、そこには雪玉が壁にぶつかり弾けた姿。
その隣に先程伊之助が投げていた雪玉があるのでわかりやすい。
……まるで、雪の花火のように広範囲で雪玉だったものが散らばっていた。
Aの顔は、寒さではない気持ちによって青ざめた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
魔除けの面
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
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むぃろ(プロフ) - 麗さん» コメントありがとうございます！修正しました！ (2020年10月6日 12時) (
レス) id: 8e9e4a7270 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 十話の所ですが、はが一つ多い所があります。 (2020年10月5日 22時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
むぃろ(プロフ) - さくらさん» わかります！甘いもの好きなのに外行かなくて運動不足になりますし、カラオケに行く予定だったのにコロナのせいで行けなくなりました…早く夏になって死滅してくれれば嬉しいんですけどね(´；ω；`) (2020年3月3日 18時) (レス) id: 8e9e4a7270 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 食べれましたね!私は外出できないので太りそうです( ；∀；)極度の甘党なので (2020年3月3日 16時) (レス) id: f69b55532e (このIDを非表示/違反報告)
むぃろ(プロフ) - さくらさん» うわ…それは大変ですね！ワーク終わらせたんですか！？完全に存在を忘れていました…（−＿−；）明日から投稿ペース下がったらすみませんww (2020年2月29日 23時) (レス) id: 8e9e4a7270 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むぃろ | 作成日時：2020年2月1日 18時
