三十二話 ページ33
冷たい風が頰にあたり、Aは目を開いた。寝ていたわけではない。
朝は基本的に動く気になれず、仕方なく夜を待ち続けていただけだ。
やっと日が落ちた空をチラリと見やって確認すると、簡単に手櫛で髪を整えてから机の上に置いてある書き物を手にとってそれを目に通す。
この一連の流れはAが毎日続けている事で、もうその動作に迷いはなかった。
そしてもう直ぐ終わるであろう今日もまた、あの人たちが来るだろう。
空気穴からは、真っ白な雪が牢屋の中へと舞い降りてきて木の床の隙間に染み込んでいった。
……………………
蜜璃「外で雪遊びしましょう!!」
そう言われた時はさすがに驚いた。
決して貶してはいないが。
大人……しかも柱ともあろう人がそんな子供っぽいことを言うとは思わなかったからだ。
稲葉 A。14歳。
少女は今。大の大人とほぼ同い年の子供達と雪遊びをしている。
と言っても……
宇随「っのやろう!!!!派手にこれでも食っとけ!!」
煉獄「っと…残念だったな宇随!!」
伊之助「ぐははは!!!俺様に勝てるやつはいnぐぼあ゛あ゛!!!」
冨岡「………俺は嫌われていnっ……俺は嫌われていない。」
竈門「雪玉もろに食らって……って冨岡さん!?!顔が雪まみれ…」
我妻「い゛い゛ぃ゛ぃや゛や゛あああ!!!!無理無理無理無理死んじゃうよぉぉおおおお!!!」
熱い奴ら(我妻は道連れ)は雪合戦。
そしてその横でかまくらや雪兎、雪だるまを作っているのは女子三人と無一郎(少し離れたところ)だ。
背後で本気の雪合戦をやっている人達は放っておいて、Aは口に咥えられた竹の隙間から白い息を吐き出しながら雪兎を黙々と作っていた。
蜜璃「うわぁ!!Aちゃんとっても器用なのね!禰豆子ちゃんもすごく上手っ!きゅんきゅんしちゃうっ!!!」
禰豆子「ふんふん!」
貴「ふふく。」
大きな…いや、巨大なと言った方が正しいだろう。
そんな大きな雪玉を二つ転がし雪だるまを作成している蜜璃はきゃっきゃと女の子らしい可愛い声でAにそう言った。
そんな蜜璃に禰豆子は頭を下げ、Aは元々用意していた水分の抜かれた木の枝を上手に使い、「ありがとう」と返す。
やっと字が普通に使えるようになったとAが感動する中、蜜璃はまた可愛らしい声を上げた。
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むぃろ(プロフ) - 麗さん» コメントありがとうございます!修正しました! (2020年10月6日 12時) (レス) id: 8e9e4a7270 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 十話の所ですが、はが一つ多い所があります。 (2020年10月5日 22時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
むぃろ(プロフ) - さくらさん» わかります!甘いもの好きなのに外行かなくて運動不足になりますし、カラオケに行く予定だったのにコロナのせいで行けなくなりました…早く夏になって死滅してくれれば嬉しいんですけどね(´;ω;`) (2020年3月3日 18時) (レス) id: 8e9e4a7270 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 食べれましたね!私は外出できないので太りそうです( ;∀;)極度の甘党なので (2020年3月3日 16時) (レス) id: f69b55532e (このIDを非表示/違反報告)
むぃろ(プロフ) - さくらさん» うわ…それは大変ですね!ワーク終わらせたんですか!?完全に存在を忘れていました…(−_−;)明日から投稿ペース下がったらすみませんww (2020年2月29日 23時) (レス) id: 8e9e4a7270 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むぃろ | 作成日時:2020年2月1日 18時