初心者ちゃん、4Kスコープ使いです。 (ページ7)

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第六話　信頼→自信ページ7

シェーディさんはとは、練習を始めたニ時間後"用事がある"といって一旦別れた。その直前、シェーディさんの連絡先を教えてもらったので、スマホに登録しておいた。

　スマホに「シェーディ」の連絡先があるのは慣れないな……

　スマホは最近買ったばかりなので、連絡先は誰も登録されていなかったから、シェーディさんが追加されてとても嬉しかった。

　——その嬉しさを吹き飛ばすほど私を心配させていること……まだ一回もイカバンカーを打ち抜けていないことだ。

『えいっ！ ……あれ？』

　しっかりスコープを覗いているのに、少しのズレが原因で、少しそれて発射されてしまう。

　どうしよう……折角シェーディさんが教えてくれたのに……

　私には……ムリ……なのかな……

『いやいやっ！私が弱気になってどうするの！』

　シェーディさんは私を信じてくれたんだ。それに、4Kスコープを使いたいのは私だ！私が弱気になってどうするんだ！

　『私の……バカッ！』と軽く頬を叩く。

　頑張るって決めたから……！

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　シェーディside

　帰って来るとAはさっとオレに駆け寄って、何があったのかを教えてくれた。

『最初は全然当てられなくて、でも、頑張ったら一回当てることが出来たんです！その後……』

　オレにとってはただの練習の付き合いでも、Aにとっては貴重な体験だもんな。

　 ——それは流石に自惚れすぎか。

　必死に練習に打ち込んでいる姿を遠くから眺める。

　Aには、飛び抜けた才能や、誇れるほどの狙撃センスがある訳ではない。

　——けど、真面目さと練習量がそれをカバーしている。

　もしかすると、近いうちには報道される程に……

貴方「おーい！シェーディさん！」

シェ『どうした？』

　……なんてな。

貴方「あの……お願いがあって……その……」

シェ『？』

　でも、本当に……

貴方「わ、わっ私の！し……師匠になってくれませんか！」

シェ『……！』

　近いうちに、

シェ『——ああ、勿論だ』

貴方「……！やっ…………」

　……そうなるかもしれないのか！

貴方「やったあぁぁ！！」

貴方「あ、ありがとうございます！！」

シェ『……ああ！』

　——そのために、オレも全力でサポートしていくぞ！