十三話 ページ13
「なんだ…この船は!?
操舵室に船長もいない!無線室に技師もいない!誰もいないぞ!!
それなのに見ろ!機械類は正常に作動しているぞ!」
周りを見渡してみても、人の気配はない
明らかに乗っちゃダメなやつじゃないか
「全員下痢気味で便所入ってんじゃねーのか?」
んなわけあるか
アヴ「おい!誰かいないのか!」
これ、今すぐにでも出て行った方が良いんじゃ…
「みんな、来てみて!こっちの船室!」
少女の声を聞き、ぞろぞろと部屋から出て行く
みんな逃げないのか?
…いや、こんな海の上じゃ逃げ場もないか
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「…猿よ、檻の中に猿がいるわ!」
「オランウータンだ」
何故こんなところに…
「猿なんぞどうでもいい!こいつに餌をやってる奴を手分けして探そう!」
その時そのオランウータンの瞳がギラリと光った気がした
と、同時に
「アヴドゥル!その水兵が危ない!」
クレーンが大きく振れる
『ッ!』
チェンジ【防御】
間に合え…!
『“防御壁”ッ!』
ガギィッ!
「ひ、ひぃいい!」
『良かった…大丈夫か?』
「あ、うあ、化け物…!」
『……』
助けたのにその言い草は無いだろう
承太郎「…」
「気をつけろ…やはりどこかにいるぞ」
「どうやらこの貨物船は我々を救出するためではなくて、皆殺しにするために来たらしい」
「誰か今スタンドをチラッとでも見たか?」
「いや…」
アヴ「すまぬ…
クレーンのいちばん近くにいたのはわたしだったが感じさえしなかった…」
これもスタンドとやらの仕業なのか?
「よし、私のハイエロファントグリーンを這わせて追ってみる…!」
緑色のなにかが出てくる
あれが…はいえろ…?
それもスタンドか?
「な…何が何だかわからないけど…
やっぱりあんた達がいるからヤバイことが起こるんだわ…
厄病神なの?
災いを呼ぶ人間がいて、巻き込まれるからそいつには近づくなって…
…そうなの?」
おじいさんが水兵達に機械類を触るなと声をかける
「命が惜しかったらわしの命令に従ってもらおう!
機械類には決して近づくな!
全員いいというまでしたの船内で動くな!」
そしておじいさんは少女の目線に合わせた
「君に対して一つだけ真実がある
我々は君の味方だ」
誰か状況説明をたのむ
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莉奈 - 更新頑張ってください。楽しみに待ってます。応援してます。面白いです。 (2018年10月30日 1時) (レス) id: 59f256afe6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ここあん | 作成日時:2018年4月23日 17時