番外編2 ページ10
.
サイン会が終わってテヒョンアに何回か電話するけど出ない。心配したのになんもないのかよ。
次の日、午後からのスケジュールだからまだ寝てたのに着信音が鳴る。そのまま無視しようと思ったけど全然鳴り止まないから仕方なく電話に出る。
「ジョンハン？もしかして寝てた？
昨日何回か電話してたみたいだけどどうかした？」
「いや、お前が何かいつもと違ったからどうかしたのかなと思ってかけただけ。なんもないならいいや。」
「あー、
昨日彼女がサイン会行くって言ってたから一応言っとこうと思って。」
「おま、あんなんでわかるわけないだろ。」
「確かに。」
電話の先でひひっといつもみたいに笑うのが聞こえる。
「てかさ、テヒョンアの彼女ってもしかして小柄で髪の毛がふわふわしてた子？」
「その子かどうかはわからないけど確かに小柄で髪の毛はふわふわしてるよ。」
「お前いいの？そんなに彼女の話して。今までどんだけ聞いても話そうとしなかったのに。あんま話したくないんじゃないの？」
「うん、そうだけど、Aが好きなのはおれだから。」
「へー、Aって言うんだ」
「あっ、」
名前は教えるつもりなかったのかよ。
「お前牽制するのはいいけど流石にキスマつけるのはやめろよ。」
笑いながら言ったのにうんともすんとも言わない。なんか変なこと言ったか？
「おーい。テヒョンア？」
電話の向こうで高い声の人がテヒョンアに怒ってるのが聞こえる。
やっぱ彼女知らなかったんじゃん。
「テヒョンア、今度俺にも彼女紹介して。」
「ダメ。」
「ははっ、だと思った。」
テヒョンアって彼女に対して淡白なイメージがあったけどこの感じだったら大丈夫そうだな。彼女は大変そうだけど。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 161人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蘭子 | 作成日時：2022年1月8日 23時
