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大人しく家に戻ってAの帰りを待つ。まだ帰ってこないのにソワソワして玄関とリビングを行ったり来たりする。終わる時間聞いとけば良かった。
あー、やばい。ソファに横になってたらだんだん瞼が重くなってくる。
いよいよ意識が飛びそうって時に玄関の鍵が開く音がする。
さっきまでうとうとしてたとは思えない速さで玄関までダッシュする。
「わっ。」
まだ靴も脱いでないAを思いっきり抱きしめる。やっぱりジミナとハグしなくて良かった。
「おかえり。」
「テヒョンオッパ、ただいま。」
色々文句を言ってやろうと思ってたのに、やっぱAってすごいや。ちょっと抱きしめただけでそんなのすぐにどうでも良くなる。
「テヒョンオッパ、ハグは嬉しいけど手洗いたい。」
しぶしぶ体を離すけどその後も手を洗ったりコートを抜いだりするAの周りをウロウロする。
ようやくソファに座ったAのすぐ隣に腰を下ろす。
「サイン会楽しかった？」
俺はAよりも年上だからなるべくオッパらしく振る舞おうとしてるのに口から出る声は完全に拗ねている人のそれで。
Aがクスリと笑う。
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作者名：蘭子 | 作成日時：2022年1月8日 23時
