Ｖ’s short story (ページ3)

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名前が出ていってすぐジョンハンに電話をかける。今の時間なら出るはず。

「もしもし、ジョンハン？今日サイン会なんだって？
もし、ジョンハンペンの小柄な可愛い子がいたとしても指一本も触れずに目も合わせないでね。」

言いたいこと言ってすぐ電話を切る。

きっと電話先のジョンハンは戸惑ってるんだろうけどこれ以上話すとAのことを言わないといけなくなるから。

「さて、」

Aが前、オッパに似合ってる、かっこいい。と言ってくれたお気に入りの上着を着て靴を履く。

ジミンには何も言ってないけど、まぁいっか。

外に出ると想像以上の寒さにぶるっと震える。マフラーも巻いてくればよかった。

マンションの外に出て氷かけの道路を歩く。滑らないように歩くからいつもより歩みが遅い。名前と一緒だったらこの道のりももっと早く感じるんだろうな。

何も言わずに突然きてインターフォンを連打する俺にジミンは来ると思ったって呆れたように笑った。

お邪魔しまーす。と言って家主に案内される前に部屋に入った俺に文句も言わない俺の親友。

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