番外編3 ページ13
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そのまま目を閉じて寝ようとしてるけど首が安定してなくて頭がかくかくなってる。膝枕をしてあげると頭が骨に当たって痛いのかもぞもぞと動く。
ジョンハンと話を続けてたら自分の名前に反応したAが目を開けて体を起こす。
相手がジョンハンだからあんま聞かせたくないけどAめっちゃ気になってるからな、、、。
スピーカーをオンにして前のテーブルにスマホを置く。
「お前いいの？そんなに彼女の話して。今までどんだけ聞いても話そうとしなかったのに。あんま話したくないんじゃないの？」
「うん、そうだけど、Aが好きなのはおれだから。」
平然を装ってるけど心臓はバクバクなってる。
「へー、Aって言うんだ」
「あっ、」
名前は言うつもりなかったのに。
「お前牽制するのはいいけど流石にキスマつけるのはやめろよ。」
ぎぎぎーと首を横に動かす。あの時後先考えずにつけちゃったけどAにはバレてなさそうだったから安心してたのに。
「テヒョンオッパ、どういうことですか？私サイン会に行くって言ったのに。せめて見えないとこにしてほしかった。もうジョンハンオッパと顔合わせられないじゃないですか。」
「そうなればいいなと思ってやった。」
正直に言ったらキッと俺を睨みつけてくるA。ちょっと可愛くて笑ったら本当に怒ってる時の顔になったから慌てて口角を引っ込めた。
「ごめんなさい。」
「テヒョンオッパのせいで絶対ジョンハンオッパに変な子だって思われたじゃん。」
「ごめんってば。」
ジョンハンのことをほったらかしてたからスマホからおーい。と声がする。
ちらっとAの方を見るとまだまだ文句が言いたりなさそうだからそのまま電話を切る。
「私サイン会行くの楽しみにしてたのに。
テヒョンオッパはしばらく私に近づかないで。私がいいっていうまでハグもキスも禁止。」
多分テレビとかだとガーンってテロップが出てると思う。
「Aさん？嘘だよね。オッパがそんなの耐え切れるわけないじゃん。」
「そんなの知らない。私はすごく恥ずかしい思いをしたんだから、それくらいで済んで良かったと思って。」
ふんってそっぽを向いてそのまま寝室に戻っていく。
何日もAに触れられないとかそんなの耐え切れないんだけど？目の前にいるのに触っちゃダメとかどんな拷問だよ。
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作者名：蘭子 | 作成日時：2022年1月8日 23時
