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長期休暇でずっと私の家に入り浸ってるテヒョンオッパは、最初の頃は一緒に映画を見たりお昼寝したりしてくれたのに、最近はスマホを触ってばっかりで全然構ってくれない。
テヒョンオッパがいるならと思って誘いを断ろうとしてたけど、テヒョンオッパは私がいなくてもいいみたいだし、私は私でしたいことしよっと。
「テヒョンオッパ出かけてくるね。」
お気に入りのピアスをつけながら話しかけるけど聞いてるのかわからないような、返事ともいえない声を発するオッパ。
諦めて玄関で靴を履いてるとリビングからドタドタと足音が聞こえる。
「A、どこ行くの？」
「ちょっとお出掛けしようかなと。」
「そんなの聞いてない！」
「うん、だってテヒョンオッパさっきスマホ見てたもんね。」
じゃあ行ってきまーす。と言ってドアに手をかけるとパッと腕を掴まれる。
「オッパこんな格好して出かけていいって言ってないよ。どこ行くの？」
「サイン会。」
「サイン会⁈オッパのにはきたことないのに？」
「だってテヒョンオッパは推しじゃないもん。私はジョンハンオッパ一筋だから。」
「ジョンハンオッパ？えっ、ちょっと待って。
Aの推しってジョンハン？
オッパがすきなんじゃないの？
Aがセブチ好きってオッパ初めて聞いたんだけど？」
「だって言ったらテヒョンオッパ絶対ダメって言うから」
「そりゃそうでしょ。Aにはこんなにかっこいい彼氏がいるのに。」
このままじゃ埒があかないと思って強行突破しようとするとさっきよりも強い力で腕を握られる。
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作者名：蘭子 | 作成日時：2022年1月8日 23時
