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歩く度にショッピさんのジャケットのファーが顔を掠めるので、暫くこそばゆさに耐えていた。一度もふもふしたそこに頭を預けてみると、案外気持ちよくて癖になりそう。
｢気持ちい？｣
｢......気持ちいいです｣
その様子を見られていたようだが、ショッピさんの体温と一定の間隔で伝わる振動、もふもふしたファーが心地好くて、素直に頷く。何も言わずに運んでくれるショッピさんに、少しだけ絆されている気がした。
｢急に素直やん｣
｢......運んでくれて、有難う御座います｣
返答に困ったが、そういえば御礼を言っていなかったと思い、そう言った。
｢朝もゆったけどほんま呑気やなぁ。ま、こっちとしては有難いけど｣
｢.........｣
｢分からへん？今アンタの如何は俺の自由なんやで｣
くす、と目を細めたショッピさんの言う通りで、思わず口篭る。
｢......さっき、取って食ったりしないって、言ってました｣
｢ふ、随分可愛ええこと言いますね｣
｢嘘、ついたんですか｣
｢嘘になるかどうかはA次第やな｣
｢.........｣
どこまでも弄ばれている気がして、もどかしい。それでも此処に来て初めて、しんぺいさん以外とまともに会話が出来たのが嬉しかった。
｢......何で嬉しそうなん｣
｢え...｣
｢違いました？｣
そんなことを考えていたらショッピさんは不思議そうに私に問うた。案外私は考えていることが顔に出やすいのかもしれない。
｢いえ.....普通の会話が出来て、少し嬉しかったんです｣
｢あー、確かにさっきより肩の力抜けてますね。かわええ｣
私を見下ろすショッピさんの瞳が再び歪められたが、それは今朝よりも幾分か優しい色をしていて少し安堵し、彼の身体に身を預けた。
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コルネイユ(プロフ) - 塩田さん» 塩田さん初めまして、コメント頂き有難うございます。前作も読んで頂き、その様なお言葉も頂けて作者冥利に尽きます...本当に嬉しく思います🥰塩田さんのような読者の方がいて下さるお陰で頑張ることが出来ています、今後も作品共々宜しくお願い致します...！ (2023年3月14日 19時) (
レス) id: 4edc66b9fe (このIDを非表示/違反報告)
塩田(プロフ) - コルネイユさん、こんばんは。この作品、更新される度にじっくり大切に読むくらい大好きだったので、また公開してくれて凄く嬉しいです😭 これからも頑張ってください…！ (2023年3月14日 0時) (レス) @page40 id: 9daab44624 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コルネイユ | 作成日時：2023年3月7日 14時
