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｢っ......へ、なに｣
それが何か確認するまでもなく、視界の端でシャオロンさんが私の傷口をぺろぺろと舐めている。時折啄まれるような感覚になってひ、と息が漏れた。犬のように舐るその感触にぎゅ、と目を瞑り身を捩れば彼の笑い声が耳にかかった。
｢しょーどく、やで｣
耳元で低く囁き、私を見た彼の口の端には先程までなかった私の血らしきものが見えた。彼は少し長いTシャツの裾で彼の口元と私の傷口軽く拭うとにこ、と笑った。
｢ま、今ので大体分かったんちゃう？俺の視線は肌で感じとってたみたいやけど、ナイフを避ける程のアレはないっぽいな！｣
シャオロンさんに意識を向けていると、私にナイフを投げた人がそう言った。するとオスマンと呼ばれた人もそうやね、と同意した。
｢小動物みたいで可愛いめぅ｣
ちら、と薄く目を開けこちらに視線をやったオスマンさんはその発言にそぐわない酷く冷たい声をしている。元来警戒心の高い人なのだと窺えた。
｢あー、じゃあ取り敢えず様子見で暫く此処に置いとくってことでええか？異論ある奴おる？｣
今の一連の出来事を静観していたトントンさんがそう言った。他の人は首を縦に振ったり無言で何処かを見つめていたり、私に視線をやったりと、様々な反応を示す。
｢じゃあ暫くはそれってことで。Aさんもまだ此処慣れてへんやろし怪我治ったらまた改めて今後について話そな｣
完結に話を纏めた彼が総統閣下の席の正面に置いてある
｢はぁ〜疲れたぁ...俺会議の雰囲気嫌いやねん｣
そう言って私の肩に頭を預けるシャオロンさん。
｢あの、シャオロンさん、御口添えして頂き有難う御座いました｣
｢んふ、俺がしたかってん。それよりAのその堅苦しい敬語やめへん？タメとまでは言わんけどもうちょい緩めてぇや｣
｢.....ぜ、善処します｣
｢ん〜｣
そんな会話をしていると先程私にナイフを投げたフードの人が円卓を飛び越え、というか私の正面の卓上に飛び乗った。思わず後ろに仰け反りそうになるがシャオロンさんの腕が体に回っているので動けなかった。
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コルネイユ(プロフ) - 塩田さん» 塩田さん初めまして、コメント頂き有難うございます。前作も読んで頂き、その様なお言葉も頂けて作者冥利に尽きます...本当に嬉しく思います🥰塩田さんのような読者の方がいて下さるお陰で頑張ることが出来ています、今後も作品共々宜しくお願い致します...！ (2023年3月14日 19時) (
レス) id: 4edc66b9fe (このIDを非表示/違反報告)
塩田(プロフ) - コルネイユさん、こんばんは。この作品、更新される度にじっくり大切に読むくらい大好きだったので、また公開してくれて凄く嬉しいです😭 これからも頑張ってください…！ (2023年3月14日 0時) (レス) @page40 id: 9daab44624 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コルネイユ | 作成日時：2023年3月7日 14時
