据え置きの円卓会議 ページ22
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｢はー、ほんまアイツ......まあええわ、時間も惜しいからはよ終わらせるで。俺はトントン。さっき出ていったのが総統のグルッペン。
そのまま時計回りでオスマン、鬱、コネシマ、チーノ、シャオロン、ショッピ、ロボロ、ゾム、エーミール。他にもおるけど今おるんはこれで全部や。ほんまはシャオロンの座る位置はコネシマとチーノの間やけどな｣
矢継ぎ早に紡がれたその名前を全て覚えることが出来なかった。恐らく彼も今すぐ覚えさせるつもりではないだろう。
｢ほんでロボロ、調べてなんか分かった？｣
トントンさんが天と書かれた雑面をつけた人に目を遣る。
｢それがなぁ....何も分からへんねん。あの地区の教区簿冊にこの子の名前乗ってへんし、親にも子供はおらんみたいやけど｣
ロボロさんはどういうこと？と私の方を向いた。その間もシャオロンさんは指を絡ませ、私で遊んでいる。
｢.......私は父と婚姻関係にない女性との間で生まれたので、恐らく私の存在を隠したかったのだと思います｣
｢なるほどなぁ。ならしゃーないな｣
そう言うとロボロさんは納得したように頷いた。トントンさんが再び口を開く。
｢ほんなら形式的にはAさんが家族の元に帰る義務はないわけなんやけど、Aさん自身はどーしたい？｣
｢私、は.....恐らく彼等に望まれていない存在なので、帰ることは出来ないと....思います。家から投げ出されたとき、最後に薄らと聞こえたのは“これで神もお許しになる”でしたから｣
それを告げると隣で静かにしていたシャオロンさんが私の髪で遊びながら口を開いた。
｢本人もこーゆーてるし此処置いたったらええやん｣
｢阿呆お前んな簡単に決められへんやろ｣
｢でもグルッペンが好きにせぇ言うてんねんで？なら許可は降りてるやん｣
トントンさんとシャオロンさんが話していると、アシンメトリーの髪を揺らした糸目の人が口を挟む。
｢まず情報がない以上他所者の可能性は捨てきれへんよ。ウチに仇なすかもしれへん｣
｢それはそうだけどさぁ、こんなちっこいコイツが俺らに敵うわけないやん｣
｢力がなくても頭があれば別やろ。油断しとると喰われんで｣
そう言われるとシャオロンさんは私の目を覗き込んだ。
｢Aは俺らのこと裏切るん？｣
｢......いえ。理由がありません｣
｢やって！大丈夫やろ｣
また、感情の読めない表情だった。それなのにただ一つ、彼の望んだ答え以外は許さないとでもいうような空気を醸す。
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コルネイユ(プロフ) - 塩田さん» 塩田さん初めまして、コメント頂き有難うございます。前作も読んで頂き、その様なお言葉も頂けて作者冥利に尽きます...本当に嬉しく思います🥰塩田さんのような読者の方がいて下さるお陰で頑張ることが出来ています、今後も作品共々宜しくお願い致します...！ (2023年3月14日 19時) (
レス) id: 4edc66b9fe (このIDを非表示/違反報告)
塩田(プロフ) - コルネイユさん、こんばんは。この作品、更新される度にじっくり大切に読むくらい大好きだったので、また公開してくれて凄く嬉しいです😭 これからも頑張ってください…！ (2023年3月14日 0時) (レス) @page40 id: 9daab44624 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コルネイユ | 作成日時：2023年3月7日 14時
