君を、守るよ。２ (ページ10)

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ー菊池

「っへぇ～！じゃあここのびょういんがぁ、せんせえたちの本拠地ってワケ！」

あれから部屋で、2時間？3時間…？

あっという間に夕食も配膳されて。

そろそろ帰ろうか、なんて樹と言えば

「さびしいからいっしょにごはん！」

とせがまれ、

俺と樹はコンビニで。

Aさんは病院食。

オレンジジュースで再会に乾杯して。

ーそろそろ消灯時間なので…

申し訳なさそうに声を掛けてきた夜勤の看護師さんに謝り倒して。

『んじゃあ、治療…』

「…がんばるよ、」

『ん。』

「またきてくれる、？」

『おぅ、』

「らいんして、い？」

『うん。』

「つぎ、あうとき。かみのけは、ないよ？」

『…うん。』

「ぼうずにするのは…はじめてだな。」

『…』

「ふうませんせいよりは、にあうとおもうけど。」

『…』

「ふっかせんせいにいじめられたら、たすけにきてね、？」

樹『ふっかせんせいの方が風磨の100倍優しいっしょ(笑)』

『おい、(笑)』

「たいいんしてさ、ぜんこく、いけたら…」

ーふうませんせい、

ーぜったい、みにきて、ね？

その言葉、信じなかった訳じゃないけど。

この翌年。

その憧れの舞台で。

キャプテンマークなんて付けちゃって？

ギャルの面影なんか1ミリも残さずに。

夢叶えちゃう姿、見せられたらさ。

この仕事も悪くないな、

なんて思えちゃうんだよなぁ…

まぁ。

整形で散々ばぶってた頃のエピソードは、

またいつか、ってことで。

(山ほどあるから覚悟しとけ、ばぶ。)