君を、守るよ。２

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ー深澤






『Aどれにしよっか、』





片手でA抱いて、冷凍庫を開ける。





見た目？キャラ？に反して


実は料理がめちゃめちゃ得意なばぶのおかげで


普段は野菜やらお肉やらでいっぱいの冷凍庫も


いまはゴリラのキャラクターの描かれたアイスで埋め尽くされている。





今のAさんは、

このゴリラバーしか受け付けないらしい。






『コーラ？梨？グレープフルーツもあるよ、』



「ー…だ、」



『うん、？』



「しょー…だ、」



『うんうん、ソーダな。』





真っ赤に腫れちゃったくっりくりのタレ目。



Tシャツをぎゅっと握りしめるちっこい手。






はぁ…



もうさ、、、



可愛くて仕方ないのよ、、、









Aにゴリラのバーを持たせて、



もう一度しっかり抱え直してソファへ。







まだまだ8週。



Aも我が子も元気なら

性別なんてどっちでもいい。






けど…

これとそっくりな女の子だったら…






もうたっちゃんは耐えられる自信がないので。





自分にそっくりな男子くらいが良いのかもしれない、、、





膝の上でちびちび氷を噛じる嫁を見て思う。






あ、そいえば明日も休んでいいって言われたんだった。




外来は…照に代わってもらおう。





もうちょっと。体調が落ち着くまで。


頑張ろうな、愛しの嫁ちゃん。

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