君を、守るよ。２ (ページ11)

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＊きみとの、はじめまして。４ページ11

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ー向井

めめ、さくまくんと

Aとのはじめましてエピソードが続いているけれど…

俺と、Aのはじめましては

ふっか先生と同じ、小児科外来。

看護師の中では1人だけ、

みんなより早くAに会うてんねんな。

金曜日の外来の最後の枠、ということもあり

ふっか先生以外の外来は全て終わっていて。

ふっか先生の患者さんも残すところ数人＋初診のAちゃんのみとなったところで、

自分以外の外来メンバーを病棟に返した。

チビさんたちも新たな処置はなさそうだし、

Aちゃんは高校生。

採血やマルクと検査があるけど、

年齢的にふっか先生と自分、照先生。

3人もいれば特に問題ないだろうと判断してのこと。

『名字 Aさーん』

『診察の前に身長体重だけ測らせてな～、』

子どもたちも疎らになった人気のない待合に向かって声をあげれば現れたのは…

結構、派手めな、ギャル。
(＊きみとの、はじめまして１参照)

ギャルと関わる機会なんて

これまでの人生あんまりないし、

どことなくぎこちない様子で(情けなっ…

測定させてもらって、

Aちゃんはそのままふっか先生の診察へ。

〝こーじー！採血お願い～！〟

そんなふっか先生の言葉に、

あらかじめ準備しておいた採血＆点滴セットを出して…

『ほんだら、今から採血と、あとこのあとする検査の話聞いた？』

「…(こくん、」

『眠っとる間に、検査終わるようにするために、眠くなるお薬を入れる点滴さんの針を入れます。』

普段チビばっかに説明してると、

どうしても子ども仕様になってしまう。