君を、守るよ。２ (ページ1)

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＊つぅるつぅる、？ページ1

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ー渡辺

当直明け。

医局でぐうたらしてたらあっという間に夕方。

突然けたたましくなったPHS。
(うるせぇ音量なのは当直中、起きれないと困るから)(自分のせい)

明けに何の用だよ、と思いながらも

出ない訳にはいかず通話ボタンを押せば

なんと外来中(恐らく)のふっか先生。

ー…あ、なべ？今院内？今日Aの受診なんだけどさ、なんやらお前に話があんだって。

ーあ？俺には用無しらしいわ。おまえご指名。

自分のこと用無し、なんて言ったふっかさん。

あれは拗ねてんな、(笑)

にしても定期受診日のAが直接俺と話がしたいなんて

珍しいこともあんだな。

『えーまぁいいけど。』

適当に返したつもりだけど、

なんだかんだかわいい患児からのお願いは

やっぱり嬉しいわけで。

かれこれ30時間以上寝てない身体とは思えない足取りで小児科外来へ。

＊

『～っす、』

５診(ふっかさんの診察室)のカーテンを開ければ、

「これがぁ、あみちゃんとぉ、そおそお、いつめん。」

深『これは？この男。』

「それはゆーちゃんのかれしだよぉ、」

診察室のベッドに転がってiPhoneを弄る患児と

その画面を覗き込む主治医。

ちょーーーーー至近距離だけど

まぁこいつらの距離感は元々バグってくるから今更。

『………おい、』

俺の気配なんてまるで気づいてない2人。

「っあ！しょっぴー！！！」

深『おー、翔太ありがとな、』

〝おまえ翔太当直明けなんだからなー、！感謝しろよー！〟

なんてAの頭をぐしゃぐしゃと撫で回すふっかさんは相変わらず保護者。

「どーせしょっぴー、とーちょくおわって医局でぐだぐだしてるからこんな時間までいるんだよ～！」

「だてせんせーとかとーちょくおわったら秒できえるよね！わら」

ケラケラ笑う患児。

おまえ、本当、生意気。